十二天像[京都国立博物館]

十二天像[京都国立博物館]

十二天とは

仏教の守護神で、東西南北とその間の八方向に、天・地・日・月を加えた十二の天部のこと。

帝釈天(たいしゃくてん)東
火天(かてん)東南
焔摩天(えんまてん)南
羅刹天(らせつてん)南西
水天(すいてん)西
風天(ふうてん)北西
毘沙門天(びしゃもんてん)北
伊舎那天(いざなてん)北東
梵天(ぼんてん)天
地天(じてん)地
日天(にってん)日
月天(がってん)月

後七日御修法とは

ごしちにちみしほ  正月に宮中で行われた仏教の儀式で、元日から7日までは神道の儀式があり、8日~14日の7日間に行われたので「後七日」となっている。 天皇と国家の安寧を祈る修法で、空海が宮中において始めた。 現在は東寺(教王護国寺)の灌頂院で、真言宗の18本山が集まり修されている。

国宝『十二天像』

現在は京都国立博物館の所蔵だが、元は東寺(教王護国寺)に伝わったもので、後七日御修法で使用された。 東寺の歴史などをまとめた国宝の『東宝記』によると、1040年に製作された十二天像が1127年に焼失したために作られたものだという。

各天部は中央に座り両脇に脇侍が座る三尊形式の大型の掛軸状で、各天部が1幅で全12幅が揃っている。 菩薩のような柔和な表情のものと、明王のような憤怒形で表されるものがあり、憤怒形のものは肌に色が付けられている。 色をぼかさずに段階的にグラデーションを表す繧繝彩色や、金を細く切ったものを貼り重ねていく截金文様など様々な技法を用いて、彩りよく華やかに描かれている。

この国宝を観るには

京都国立博物館で公開されるほか、密教美術の展覧会などに貸し出される場合もあるが、全12幅全て観る機会は少ない。

文化財指定データ

【台帳・管理ID】201-10381
【指定番号】00037-00
【種別】絵画
【指定名称】絹本著色十二天像
【ふりがな】けんぽんちゃくしょくじゅうにてんぞう
【員数】12幅
【国】日本
【時代・年】平安時代
【所有者】京都国立博物館
【国宝指定日】1952.03.29

出典:国指定文化財等データベース一部抜粋

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