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国宝-絵画|唐獅子図屏風(狩野永徳筆)[三の丸尚蔵館/東京]

国宝DB-絵画

国宝『唐獅子図屏風』狩野永徳筆

狩野派の4代目「狩野永徳(かのうえいとく)」による、縦223.6cm×横451.8cmという非常に大型の屏風で、堂々たる2頭の唐獅子が描かれており、陣中屏風だったという説もある。 豊臣秀吉が本能寺の変を聞きつけて京都に戻る時に、毛利との講和で贈ったという伝承があるもので、明治21年(1888年)まで毛利家に伝来した。 対になる左隻は、永徳の曾孫にあたる木挽町狩野家の「狩野常信(かのうつねのぶ)」が補作したもので、以降は六曲一双屏風として伝わっており、常信筆は附として文化財指定を受けている。

狩野永徳は、安土城や大阪城、聚楽第など、時の天下人の城や邸宅を飾る障壁画を多く手掛けたとされるが、その大半がすでに失われている。 この屏風の他に『檜図屏風』『洛中洛外図屏風』、父の松栄との合作『聚光院方丈 障壁画』が国宝に指定されている。

東京藝術大学大学美術館「日本美術をひも解く」チラシより

この国宝を観るには

2021年秋に国宝に指定されたばかりだが、それ以前にも三の丸尚蔵館や国立博物館等での特別展へ出展されていたので、今後も公開される機会があると思われる。

公開履歴

2022/8/6~8/28 東京藝術大学大学美術館「日本美術をひも解く
2020/11/3~11/29 東京国立博物館「桃山―天下人の100年
2019/5/3~6/2 東京国立博物館「美を紡ぐ 日本美術の名品

文化財指定データ

【台帳・管理ID】201-11962
【指定番号】165
【種別】絵画
【指定名称】紙本金地著色唐獅子図〈狩野永徳筆/六曲屛風〉
【ふりがな】しほんちゃくしょくからじしず〈かのうえいとくひつ/ろっきょくびょうぶ〉
【員数】1隻
【国】日本
【時代・年】桃山時代(附:江戸時代)
【作者】狩野永徳(附:狩野常信)
【寸法・重量】縦223.6cm、横451.8cm(附:縦224.0cm、横453.5cm)
【品質・形状】紙本金地著色
【附指定】紙本著色唐獅子図〈狩野常信筆/六曲屛風〉
【伝来・他】毛利家―皇室(明治21年献上)―国(平成元年寄贈)
【所在地】宮内庁三の丸尚蔵館
【所有者】国
【国宝指定日】2021.09.30
【説明】金雲たなびく山間を2頭の唐獅子が悠然と歩く様子を力強い筆致と明快な彩色で描く。その豪放な筆致、量感豊かな形態把握から、様式的にも狩野永徳(1543~90)の筆であることは疑いない。その気宇の壮大さと、明るく開放的な作行きは圧巻のひとことに尽き、我が国の絵画史上で突出した存在感を示している。織田信長や豊臣秀吉を飾るにふさわしい絵画様式が形成される中心に位置した狩野永徳の代表作であることはもとより、その時期の文化を代表する優品として極めて高く評価されるものである。

出典:国指定文化財等データベース一部抜粋
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