国宝『法隆寺献物帳』
聖武天皇の崩御後に、光明皇后や孝謙天皇が遺品を寺々に献納して冥福を祈り、その際の目録。 現存しているのは本品と、現在は正倉院に収蔵されている東大寺献物帳のみ。 「天平勝宝八歳七月八日」の日付があり、聖武天皇は同年の5/2に崩御している。
麻で作った紙に書かれており、紙の模様のように見えるのは天皇の印である「天皇御璽」がびっしりと押されているもの。 日付の後には当時の有力者だった藤原仲麻呂らの署名もある。
この国宝を観るには
常時展示される国宝が多い法隆寺宝物館だが、本品は作品保護のために公開期間が限られ、1~2年に1度程度公開される。
公開履歴
2024/4/9~6/2 東京国立博物館 法隆寺宝物館
2022/10/18~11/13 東京国立博物館 150周年「国宝 東京国立博物館のすべて」
2021/8/11~9/5 東京国立博物館「聖徳太子と法隆寺」
2019/1/2~3/3 東京国立博物館 法隆寺宝物館
2018/2/14~4/15 東京国立博物館 法隆寺宝物館
2017/2/14~4/9 東京国立博物館 法隆寺宝物館
文化財指定データ
【台帳・管理ID】201-782
出典:国指定文化財等データベース一部抜粋
【指定番号】00007-00
【種別】古文書
【指定名称】法隆寺献物帳(天平勝宝八歳七月八日)
【ふりがな】ほうりゅうじけんもつちょう
【員数】1巻
【国】日本
【時代・年】奈良時代・天平勝宝8年(756年)
【所在地】東京国立博物館
【国宝指定日】1958.02.08
鑑賞ログ
2019.1.2
東京国立博物館 法隆寺宝物館にて
あまり展示替えのない法隆寺宝物館ですが、これが出品されるので久しぶりに行きました。 奈良時代の目録ということで、字はくずしていないので「法隆寺」や「仲麻呂」など、しっかり読める文字も多いです。 柄だと思ったのは天皇の印でびっくり。