東福寺のこと
鎌倉時代に摂政だった九条道家が、奈良の東大寺から“東”を、興福寺から“福”の字を取って作った大寺院で、京都五山の第四位に数えられる禅宗の臨済宗東福寺派の本山。
1225年に完成した東福寺は1300年代に何度かの火災にあうが、最後の火災から20年ほどで復興し、足利義持・豊臣秀吉・徳川家康などにも保護されてきた。 明治14年にも火災がありかなりを焼失したが、三門のほか浴室や禅堂は焼けずに室町時代頃の遺構を残している。
国宝『三門』
現在の三門は、足利4代将軍の義持によって再建されたもので、禅宗様と和様と大仏様が混ざった様式をしている。 二階建ての二階部分には釈迦如来と十六羅漢が安置されている。 屋根の先を支える柱は秀吉の修理で付けられたもので「太閤柱」と呼ばれている。
この国宝を観るには
東福寺は境内は無料で拝観でき、三門も開門時間内はいつでも観ることができる。
3月14~16日の「涅槃会」(お釈迦様が亡くなった日の法要)には、門の左右に付いている階段から二階部分に上がることが出来る。 他にも、京の夏・冬の旅など、特別公開の機会が数年に1度程度はある。
拝観情報
住所:京都府京都市東山区本町15
時間:9:00~16:30(30分前に受付終了)12~3月は~16:00
料金:境内無料(庭園や通天橋は別途必要)
交通:JR・京阪「東福寺駅」から徒歩約10分
駐車場:紅葉シーズン以外は無料駐車場あり
サイト:http://www.tofukuji.jp/index.html
文化財指定データ
【台帳・管理ID】102-1753
出典:国指定文化財等データベース一部抜
【指定番号】00049
【種別】近世以前/寺院
【指定名称】東福寺三門
【ふりがな】とうふくじさんもん
【員数】1棟
【時代・年】応永12年(1405年)
【構造・形式】五間三戸二階二重門、入母屋造、本瓦葺、両山廊付、各切妻造、本瓦葺
【所在地】京都府京都市東山区本町十五丁目
【所有者】東福寺
【重文指定日】1897.12.28
【国宝指定日】1952.03.29