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情報|春日大社 国宝殿「金工の美」2021/9/4~12/13[奈良]

情報-寺社・ご開帳・イベント

秋季特別展「金工の美」

藤原氏の氏神で、皇室や武家からの尊崇も篤かった春日大社には、有力者達が奉納した武具や神宝が数多く伝わっています。 今回は、金属を加工・細工する「金工」をテーマに、鎌倉時代を代表する『竹虎雀』と『梅鶯』の2領の国宝大鎧や、古神宝類から剣や細工物などが公開されるようです。

春日大社 国宝殿「金工の美」チラシより

この展覧会で観られる国宝

赤絲威鎧(竹虎雀)

源義経が奉納したという伝承がある、竹・虎・雀の細工が華やかな、奉納用に作られた大鎧です。 大袖には竹藪のそばに虎が座っていて、ちょっと首をかしげる様子が可愛らしく、針金の髭まで残っています。

赤絲威鎧(梅鴬)

これも奉納用に作られた大鎧で、梅の木に蝶や鶯、蜘蛛の巣や虻・蓑虫などが透かし彫りで彫られています。 兜の長く伸びた鍬形や獅子頭の細工も見事です。

黒韋威胴丸

後期(10/19~12/13)のみ

楠木正成が奉納したと伝わる鎧で、大鎧よりも後の時代に主流になり上級武士も着用した「胴丸」です。 大鎧のような「兜」と「大袖」がセットになっていて、黒い革で威したシックなものです。

黒韋威矢筈札胴丸

前期(9/4~10/17)のみ

こちらも楠木正成が奉納した黒革縅の胴丸で、大袖や草摺部分に使う「小札」が、矢の羽根の先にある弦をかける部分のように二股になっているので「矢筈札胴丸」と呼ばれています。

籠手(義経籠手)

前期(9/4~10/17)のみ

籠手(こて)は、弓矢が戦闘の中心だった時代に、腕を保護するために身に着けた防具です。 これは源義経が所用したもので、兄の頼朝に追われた時に、興福寺の勧修坊に残していったと伝わるものです。

本宮御料古神宝類

春日大社は、藤原氏をはじめ宮中や武家からもたくさんの奉納品があり、本宮には刀剣や武具、調度品などかなりの数があります。 チラシには飾剣しか載っていませんが、おそらくもう少し何か公開されるのではないでしょうか。

「黒漆平文餝劔(柄銀打鮫)」

若宮御料古神宝類

春日大社の摂社で御子神をまつる「若宮」の神宝は、子供の神様だからか、おもちゃのような動物の雛形などが多くて、とてもかわいいんです。 鶴や狛犬などが公開されるようです。

「銀鶴及磯形」「銅造狛犬」「銀鶴」「銀琴」

「平胡籙」後期のみ(10/19~12/13)

鼉太鼓

1階にレプリカが置いてある、舞楽や雅楽を演奏する時の大型の太鼓で、原則としていつも展示されています。 慶派仏師が彫刻をしたそうで、彩色が剥げているのですが、とても生き生きとした龍と鳳凰です。

春日大社 国宝殿「金工の美」チラシより

展覧会 概要

期間:2021/9/4~12/13
休館:10/18(展示替え)
時間:10:00~17:00(入館は30分前まで)
料金:一般¥500、大高生¥300、小中生¥200

春日大社 国宝殿 公式サイト

春日大社 国宝殿

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