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情報|京の夏の旅(文化財特別公開)

情報-寺社・ご開帳・イベント

第44回 京の夏の旅 文化財特別公開

毎年、夏と冬に「京都市観光協会」が主催するイベントで、通常非公開の文化財を見学することができます。 国宝3件はお馴染みの公開ですが、それ以外では町屋など住宅の公開が多いようです。 靴下着用(ストッキング不可)のところも多いので、確認していきましょう。 

このイベントで観られる国宝

上賀茂神社(賀茂別雷神社)国宝『本殿』『権殿』、重文「大炊殿」

京都でも歴史の古い上賀茂神社(正式には賀茂別雷神社)ですが、現在の本殿は文久3年(1863年)に建てられたものです。 神社は無料で参拝できるところが多く、上賀茂神社も通常参拝は無料ですが、それだと国宝の本殿・権殿は観られません。 有料の特別拝観では、神職の案内付きで国宝『本殿』『権殿』を参拝することができます。 その他、御大礼に関する宝物も観られるようです。

下鴨神社(賀茂御祖神社)国宝『東本殿』『西本殿』

下鴨神社(賀茂御祖神社)

下鴨神社(正式名称は賀茂御祖神社)も、上賀茂神社と同様、通常拝観では国宝の『東本殿』『西本殿』を観ることはできません。 こちらでは向かって右手に拝観するための部屋があり、そこからガラス越しに参拝することができます。 本殿の他に、重要文化財「大炊殿」も見学でき、これは神様に供える食物を整える台所です。 

仁和寺 国宝『金堂』 重文「経蔵」「観音堂」

仁和寺の国宝『金堂』は、御所の紫宸殿を移築したもので、屋根は瓦葺きになっていますが、蔀戸などは御所の名残です。 金堂と重文の「経蔵」の内部は時々公開されますが、今年は重文「観音堂」が公開されます。

仁和寺 観音堂内の千手観音と二十八部衆

観音堂は、長い修復を経て今年の春から公開されていて、秋まで公開されますが、中には千手観音とその眷属である二十八部衆がまつられ、柱や壁は仏画で彩られています。
観音堂 時間:9:30~16:30(受付は30分前まで)
観音堂 料金:大人¥1,000(記念品付き)、高校生以下無料

その他に公開される文化財

杉本家住宅

呉服商「奈良屋」を営んでいた杉本家の住宅で、祇園祭では「伯牙山(はくがやま)」のお飾り場になるそうです。 京町屋の夏の室礼が観られます。
※大人¥800、小学生¥400

吉田家住宅(無名舎)

京都の町屋は「鰻の寝床」といわれますが、こちら吉田家住宅では通りに面した店舗から土間を通って生活空間から庭までつながる「表屋造(おもてやづくり)」と呼ばれる様式です。
※大人¥800、小学生¥400

藤野家住宅

こちらは「大塀造(だいべいづくり)」と呼ばれる、通りに面して高い塀を巡らせた様式です。 数寄屋造りの意匠で茶室としても使えるようになっています。

旧湯本家家住宅

江戸末期~大正時代の平安京の研究家である「湯本文彦」氏の住まいです。 書や茶道を嗜まれた方のようで、茶室としても使われた空間や、研究資料なども展示されます。

旧三井家下鴨別邸 主屋二階

江戸時代から続く豪商「三井家」の別邸で、下鴨神社の近くにあります。 1F部分は通常公開されていますが、2Fは特別な時にしか観られません。
9:00~17:00(受付は30分前まで)
※大人¥600、中高生¥400、小学生¥300

イベント 概要

期間:2019/7/6~9/30
時間:10:00~16:30(受付は30分前まで)
料金:大人¥600、小学生¥300(※料金が異なる場合あり)
公式サイト:https://www.kyokanko.or.jp/

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