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情報|仁和寺観音堂 修復落慶 特別内拝[京都]2019年春~秋

国宝じゃないけど

仁和寺観音堂

仁和寺の観音堂が最初に作られたのは、仁和寺の創建から40年ほど後の延長6年(928年)ですが、幾度も焼失しています。 現在の建物は、1640年頃に徳川幕府の支援で伽藍が再興された時のものです。 千手観音とその眷属である二十八部衆をまつっており、内部の壁や須弥壇の両面壁は観音の壁画で埋め尽くされています。

仁和寺 観音堂

修復落慶 特別内拝

6年にわたる修復を終えて、中に安置された仏像や、今回が一般には初公開となる壁画が公開されています。 春期特別公開、京の夏の旅と続き、今回の秋期特別公開で長く続いた特別公開期間も終了です。 次はいつ公開されるかわかりませんので、とりあえず一度は観ておく事をお勧めします。

仁和寺観音堂 修復落慶 特別内拝

内陣須弥壇

本尊 千手観音
脇侍 降三世明王・不動明王

風神・雷神
二十八部衆(左右に14躯ずつ)

東京国立博物館「仁和寺展」での公開
東京国立博物館「仁和寺展」での公開

観音障壁画

須弥壇の後壁の表裏と、内陣より奥の壁面は、全て観音の障壁画で彩られています。 東西の2面と北の4面には各4躯の観音が描かれ、須弥壇正面壁の中尊をあわせて三十三観音になります。 須弥壇裏壁は、下段に六道図が、上段にはその六道に対応する観音像が描かれています。

仁和寺観音堂 修復落慶 特別内拝パンフレットより
仁和寺観音堂 修復落慶 特別内拝パンフレットより

拝観記念品

今回は特別公開ということで、観音堂だけで¥1,000と少しお高めな料金設定ですが、こういった記念品が頂けます。 ポストカード・千手観音散華・千手観音御符で、写真入りのA4袋で下さるので、あちこちで袋をぶら下げた方に会います。 高校生以下は「次世代への文化支援」ということで無料で拝観できるようですよ。 

仁和寺観音堂 修復落慶 特別内拝 記念品

特別公開 概要

期間:2019/9/7~11/24
休日:法要などにより拝観不可の時間帯あり
時間:9:30~16:30(受付は30分前まで)
料金:一般¥1,000、高校生以下無料

鑑賞ログ

2019年10月

上野の東京国立博物館での特別展で知って以来、特別公開があったらぜひ拝観したいと思っていましたが、やっと来られました。

僧侶の方の説明が入るので、5~10分毎に100程度でしょうか、まとまって入城します。 内陣には入れないので、外陣からの拝観ですが、横はかなり近いところで二十八部衆を観ることができます。 僧侶の方が、説明の最後に「ぜひ仏様に手を合わせていって下さい」と仰っていました。 そうですね、ここは博物館ではなくお寺のお堂ですもんね。

須弥壇は、東博で観た時と風神・雷神像の位置が変わっていて、本尊・脇侍からやや下がった所に安置されています。 東博の時も壁画は再現されていましたが、やはり仏像はお堂の中で観るのが一番いいですね。

障壁画は、僧侶の方の説明の後に各自で拝見するようになっています。 特に須弥壇裏の六道・六観音図が印象的でした。 一般的に地獄道は千手観音の担当ですが、こちらのお堂はご本尊が千手観音なので、地獄道は不空羂索観音(だったかな?)が描かれています。

お値段はちょっとお高めですが、お堂・仏像・障壁画と揃っているので、一度は観ておいても損はないと思います。

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