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情報|四天王寺 宝物館「聖徳太子と四天王寺」2022/3/12~5/8[大阪]

情報-寺社・ご開帳・イベント

四天王寺のこと

聖徳太子建立の7大寺で、聖徳太子絵殿など太子の事績を伝える資料にもかなりの高確率で登場する「四天王寺」は、あべのハルカスや天王寺公園にもほど近い天王寺エリアにあります。 聖徳太子が自ら四天王像を彫って戦勝祈願をし、勝利のお礼として推古天皇元年(593)に建立したと伝わります。 四天王寺式と呼ばれる大陸から伝わった古い伽藍配置で、南にある入り口の南大門から、中門→五重塔→金堂→講堂が北に向かって一直線に並び、中門から講堂が回廊で結ばれています。

現在の宗派は「和宗」で、元は様々な宗派の僧侶が集まり、広く協議を学ぶという「八宗兼学」の寺で、現在は華厳宗とする東大寺なども、このような形式だったようです。 四天王寺は毎月21・22日の縁日が有名ですが、21日は「大師会」で弘法大師の縁日、22日は「太子会」で聖徳太子の縁日と、日本仏教史の様々な人物がかかわるのが、四天王寺らしさとも言えそうです。

春季名宝展「聖徳太子と四天王寺」

聖徳太子の1400年御遠忌で、昨年から各所で特別展や特別法要などが開催されてきました。 大坂の四天王寺も、大阪市立美術館・サントリー美術館との共催「聖徳太子-日出づる処の天子」で、全ての国宝を公開したばかりです。 今回は日出処の天子とのコラボではないようですが、四天王寺に伝わる国宝4件と重要文化財12件が公開される豪華な特別展です。

四天王寺 宝物館「聖徳太子と四天王寺」チラシより

この特別展で観られる国宝

懸守(かけまもり)

前期(3/12~4/8)「桜折枝文」「松喰鶴文」
後期(4/9~5/8)「花菱七宝文」「桜透丸文」

平安時代の貴婦人が外出する時に、お守りや薬を入れて首から懸けたお守りで、一休さんのお母さんが装束の上からかけている棒のようなものも懸守の一種です。 四天王寺には平安時代の7点が伝わり、今回は前後期で2点ずつが公開されます。 宝物館の1階では、懸守のレプリカを買うことができますよ。

四天王寺縁起

前期(3/12~4/8)後醍醐天皇宸翰本
後期(4/9~5/8) 根本本

名前の通り四天王寺の縁起(歴史や逸話)が書かれたもので、根本本(こんぽんぼん)は平安時代の寛弘4年(1007年)に金堂から発見され、聖徳太子の自筆で手印が捺されているという伝承がありました。 後世の研究では、発見された時代と同じ頃に作られたものだと考えられています。 後醍醐天皇宸翰本は、建武2年(1335年)に根本本から書写したもので、後醍醐天皇の手印が捺されています。

扇面法華経冊子

3/12~3/25「白鷺片輪車図」
3/26~4/8 「栗拾い図」
4/9~4/25 「柏樹鷹兎図」
4/26~5/8 「雀落とし図」

扇形の冊子状に作られた法華経で、経文の背景には平安時代の様々な風俗の人物がやまと絵で描かれ、金銀彩色で華やかに彩られています。 法華経なので元は10冊のはずですが、四天王寺に5冊、東京国立博物館に1冊が伝わり、残りは断簡になったり失われたりしてしまったようです。 今回は所蔵する5冊から、約2週間ごとの展示替えで4冊が公開されます。

四天王寺 宝物館「聖徳太子と四天王寺」チラシより

特別展 概要

期間:2022/3/12~5/8
時間:3月まで8:30~16:00、3/18~3/24の彼岸会は8:00~17:00
   4月以降8:30~16:30(いずれも入館は閉館の20分前まで)
休館:期間中は無休
料金:一般¥500、大高生¥300、中学生以下無料

四天王寺 公式サイト

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