十日町市博物館のこと
新潟県南部にある「十日町市」は、信濃川沿いの盆地で豪雪地帯だが、米や絹織物など産物は多く、古くから人々が住んでいた形跡が残る。 国宝の『火焔型土器・王冠型土器』は、縄文時代中期にあたる紀元前3千年頃のものだが、1万年以上前の石器なども出土している。
2020年6月にリニューアルオープンした十日町市博物館は、国宝の土器57点をはじめとする考古資料の常設展示、この地方の代表的な産業である絹織物の歴史、信濃川の水運や豪雪地帯の暮らしを伝えるコーナーと、3つの常設展があります。 これ以外に、特別展示や体験企画なども催されるようです。
縄文の遺産―雪降る縄文と星降る縄文の競演―
6/1のリニューアルオープンから8/23まで「国宝・笹山遺跡出土深鉢形土器のすべて」として、前後期で国宝の土器を全て展示するという特別展が開かれていました。 リニューアル第2弾の特別展は「縄文の遺産―雪降る縄文と星降る縄文の競演―」で、雪降る十日町の縄文土器と、星降る長野県茅野市の土偶の競演です。
チラシの表面は、茅野市尖石縄文考古館に収蔵されている『縄文のビーナス』と、十日町市博物館所蔵の『火焔型土器』と、2つの国宝が飾っています。 この2件の国宝が出土した新潟と長野、同じ文化圏に入る山梨あたりは、装飾性の高い土器が発達し、独特の縄文文化を形成したようです。 今回は、2件の国宝に加えて、この地域の様々な土製品や石製品が並ぶようです。
この展覧会で観られる国宝
展覧会 概要
期間:2020/9/26~11/8
休日:毎月曜日(11/2は開館)
時間:9:00~17:00(入館は30分前まで)
料金:一般¥1,000、中学生以下無料(一般の常設展のみは¥500)