お月見の風習は、平安時代には貴族社会で楽しまれていたようですが、庶民が楽しむようになったのは江戸時代のことだそうです。 中秋の名月と呼ばれる「十五夜」は旧暦の8/15で、「十三夜」は旧暦の9/13です。 江戸の遊郭ではこの２つの月見がセットで、十五夜に登楼した客は十三夜にも行かねばならず、遊女は来てほしい客を十五夜に誘ったんだそうです。
旧暦なので毎年日付がかわりますが、2019年はこんな日程です。
十五夜：9/13（金）
十三夜：10/11（金）
十五夜 近くに開催される催し
長野 松本城「月見の宴」
国宝『松本城 天守』がライトアップされ、城を囲む庭園に夜間入場ができます。 松本城には戦乱期が終わってから増築された「月見櫓」があり、生演奏はこの場所を使うようです。
日程：9/13（金）～9/16（月）
時間：17:30～20:30
会場：松本城本丸庭園（登城はできない）
料金：無料
内容：松本城ライトアップ、生演奏（琴・尺八、フルート、雅楽）、お茶席（￥500）、売店
公式サイト：https://www.matsumoto-castle.jp/
滋賀 彦根城「観月の夕べ」
イベント盛りだくさんの彦根城は、情報ページをまとめています。 十五夜から10月上旬の週末ごとに開催されます。
滋賀 石山寺「秋月祭」
紫式部が源氏物語の執筆をしたことでも有名な石山寺は、古くから月の名所として有名で、境内には「月見亭」もあります。 国宝『本堂』『多宝塔』など境内がライトアップされる他、コンサートや源氏物語関係の展示など、かなり充実した内容です。
日程：9/13（金）、14（土）
時間：18:00～21:00（受付は30分前まで）
料金：大人￥600、小学生￥250（昼夜で入替あり）
9/13（土）・14（土）
境内ライトアップ
月見団子作り体験（拾翠園）￥500（２名分の材料と体験料、18～20時）
模擬十二単着装体験（月見亭）￥500
お月見クルーズ（石山寺港）￥600（レークウエスト観光主催）
9/13（土）
19時～ メトロポリタン美術館「源氏物語展」奉告法要（本堂）
9/14（日）
19時～ 能管と琵琶の奉納コンサート（本堂相の間）
19時～ 月あかり瞑想体験（石山寺境内 世尊院）
京都 智積院「観月会」
長谷川等伯一門による国宝『障壁画』がある智積院では、少しお高めの値段設定ですが、声明と瞑想やコンサートなど盛りだくさん。 ちょっとお金を出しても充実した内容を、という方に良さそうです。
日程：9/13（金）
時間：開場17:00、開演18:00
料金：前売￥3,700、当日￥4,200
内容：第一部（声明・僧侶の指導で月輪観という瞑想）、第二部（二胡と琵琶によるコンサート）、庭園ライトアップ、国宝『障壁画』公開、宸殿「堂本印象襖絵」公開
公式サイト：http://www.chisan.or.jp/
奈良 唐招提寺「観月讃仏会」
鑑真和上が開いた唐招提寺は、古い建物や仏像がたくさん残っていて国宝がザクザクあります。 十五夜に行われる「観月讃仏会」は、鑑真和上と一緒にお月見しようという素敵な法要です。
日程：9/13（金）
時間：18:00～21:00
料金：無料
内容：境内（金堂・開山堂・中興堂・御廟）夜間開放、金堂で法要・献茶式（18:00～）
公式サイト：https://toshodaiji.jp/
兵庫 姫路城「観月会」
年中ライトアップされている姫路城ですが、十五夜の夜は三の丸広場で郷土芸能と飲食が楽しめるようです。 音楽だけでなく剣舞や石見神楽が披露されるのは珍しいですよね。
日程：9/13（金）
時間：17:00～21:00（飲食コーナーは18:00～）
会場：姫路城三の丸広場
料金：無料
内容：芸能（琴・和太鼓・剣舞・神楽ほか）、お茶席（￥500）、売店（千姫弁当、姫路おでん、月見団子、地酒ほか）
姫路観光ナビ：https://www.himeji-kanko.jp/
同時開催 好古園「観月会」
￥300の入場料がかかりますが、コンサートやお茶席をゆったりと楽しめます。
十三夜 近くに開催される催し
兵庫 鶴林寺「観月会」
2019年の日程は正式に発表されていないようですが「毎年十三夜」とあるので、10/11（金）に開催されるのでしょうか？ 技芸をつかさどる「月天像」がまつられます。
日程：十三夜（10/11）
会場：鶴林寺（加古川市）
内容：コンサート、甘酒接待、宝物館夜間特別拝観
公式サイト：https://www.kakurinji.or.jp/
広島 厳島神社「嚴島観月能」
日程：10/11（金）
時間：18:30～20:00
会場：厳島神社 能舞台
料金：S席￥15,000、A席￥12,000、B席￥10,000、C席￥7,000円
演目：鵺（ぬえ）
出演：喜多流シテ方 友枝昭世（人間国宝）
