一遍上人絵伝[清浄光寺(遊行寺)/神奈川]

一遍上人絵伝[清浄光寺(遊行寺)/神奈川]

一遍上人のこと

10歳で母と死に別れた後に出家し、浄土宗の寺院で修行を積んでいたが、父の死によって故郷の伊予に帰り半僧半俗の生活をする。 その後悟りを得た一遍上人は、各地を遊行して念仏札を配ったり踊り念仏を行って、念仏を広めていく。 一遍没後に弟子の真教上人が教団を組織化したことにより、時宗の開祖とされる。

国宝『一遍上人絵伝』

一遍亡き後に、弟子(または弟ともいわれる)の聖戒(しょうかい)が詞書を書き、法眼の位を授かっていた円伊という画僧によって描かれた絵巻物12巻。 一遍上人の生涯を描いたものだが、遊行(全国行脚)の場面などは名所にも重点を置き、人物が小さめで景色や各地の寺社などがよく描かれているので、歴史資料としても価値が高い。

絵巻物は紙に描かれることが多いが、本品は絹に描かれている。 やまと絵の技法がベースだが、山水などには宋画の影響もみられる。 詞書は、制作当時の能書家4名によって書かれた。

全12巻として京都の歓喜光寺から神奈川の清浄光寺(遊行寺)に伝わったが、7巻だけは江戸時代頃に流出し、実業家の原三渓等の所有を経て現在は東京国立博物館が所蔵している。

この国宝を観るには

通常は公開されておらず、博物館や美術館の特別展などで観られる場合がある。

文化財指定データ

【台帳・管理ID】201-43
【指定番号】00040-00
【種別】絵画
【指定名称】絹本著色一遍上人絵伝〈法眼円伊筆/〉
【ふりがな】けんぽんちゃくしょくいっぺんしょうにんえでん
【員数】12巻
【国】日本
【時代・年】正安元年(1299年)
【作者】法眼円伊
【ト書】正安元年聖戒の奥書がある/但し巻第七の絵は後補である
【所有者】清浄光寺
【重文指定日】1900.04.07
【国宝指定日】1952.03.29

出典:国指定文化財等データベース一部抜粋

この国宝の7巻は(画像あり)

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