蓮華王院 三十三間堂のこと
三十三間堂は、後白河法皇が自身の御所内に建立した蓮華王院の本堂で、柱の間が33あるため「三十三間堂」と通称される。 建立後80年ほどで火災にあうが再建され、豊臣秀吉が造営した方広寺に取り込まれた時期もある。
国宝『風神雷神像』
風神と雷神は、自然現象を神格化したインドの神で、仏法を守護するものとして仏教に取り入れられた。 風神は風を司ることを象徴する袋を肩にかけ、雷神は雷を鳴らすための8つの太鼓を背負い、両像とも雲に乗っている。 この姿は、有名な俵屋宗達の描いた国宝『風神雷神図屏風』のモデルになったといわれる。
平安時代末期に創建された三十三間堂は、建長元年(1249年)の火災で堂宇と大半の仏像を焼失した。 数年後から、湛慶らによって中尊の千手観音像が制作され、風神雷神もこの頃に湛慶周辺の仏師によって作られたと考えられる。 像高は、風神が111.5cm、雷神が100cmで、ヒノキの寄木造りに玉眼が嵌められ、現在では薄くなっているが、全体的に彩色されていた。
この国宝を観るには
三十三間堂に安置されており、拝観時間内ならいつでも観ることができる。
4月~11月中旬 8:30~17:00
11月中旬~3月 9:00~16:00
※受付は30分前まで
三十三間堂の国宝
文化財指定データ
【台帳・管理ID】201-253
出典:国指定文化財等データベース一部抜粋
【指定番号】00090-00
【種別】彫刻
【指定名称】木造〈風神/雷神〉像(所在蓮華王院本堂)
【ふりがな】もくぞうふうじんらいじんぞう
【員数】2躯
【時代・年】鎌倉時代
【所有者】妙法院
【国宝指定日】1955.02.02