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沃懸地酢漿紋兵庫鎖太刀(中身無銘)[春日大社/奈良]

国宝DB-刀剣

国宝『沃懸地酢漿紋兵庫鎖太刀(中身無銘)』

家紋などにもよくみられるハート形の3枚葉を持つ「酢漿(かたばみ)」の透し彫りを、兵庫鎖の上に飾った拵の太刀。 春日大社所蔵の国宝『沃懸地酢漿紋兵庫鎖太刀(中身無銘)』と非常に似ているので、同時期に制作されたと考えられる。 

兵庫鎖太刀とは

太刀は、刃を下にして腰から吊るして佩刀するが、帯から吊るす「帯取(おびとり)」に、金属製の鎖を使用している。 平安後期~鎌倉時代に、公家や上級武士の間で流行し神社へ奉納されたため、奉納品が現在まで伝わっている。

参考:兵庫鎖[刀剣博物館]

この国宝を観るには

春日大社の国宝殿では、刀剣や武具の展覧会が多いので、1~数年に1度は観ることができる。 展示替えがあるので、公開は1度の展覧会で1~2カ月ほど。

公開履歴

2021/2/9~4/4 春日大社 国宝殿「日本の名刀と武具
2018/12/22~2019/2/12 春日大社 国宝殿 「清明の美・春日大社の名刀

文化財指定データ

【台帳・管理ID】201-483
【指定番号】00192-00
【種別】工芸品
【指定名称】沃懸地酢漿紋兵庫鎖太刀〈中身無銘/〉
【ふりがな】いかけじかたばみもんひょうごぐさりたち〈なかみむめい〉
【員数】1口
【国】日本
【時代・年】鎌倉時代
【寸法・重量】総長98.2cm、鞘長79.1cm、柄長21.0cm
【品質・形状】柄:白鮫着、銀地鍍金覆輪、俵形鋲二個四双。
鞘:金沃懸地酢漿紋三双三連、紫佩緒(残欠)着。
総金具:冑金、覆輪、縁、露金物、指目貫、大切羽、小切羽、口金、足金物、責金
【所有者】春日大社
【国宝指定日】1956.06.28
【説明】鎌倉時代に流行した兵庫鎖太刀で、三条の鎖を合わせて足金物に付している。鎖の表面中央部分に酢漿文を透彫にした銀金具を据え、そのた総金物は銀台に鍍金を施した豪華なもの。この太刀拵の製作がこの種の物の中でも時代が古く優秀であるに加え、装具が完存する上に、掃緒の主要部がそのままに残っている。

出典:国指定文化財等データベース 一部抜粋
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