国宝『中尊寺金色堂 堂内具』
奥州藤原氏が建立した「中尊寺金色堂」の堂内を飾る法具や装飾類で、5種類14点が「堂内具」として国宝に一括指定されている。 堂内を装飾する「華鬘」という団扇型の飾りは金銅(銅に金メッキ)製、礼盤や磬架など調度品は漆に金装飾を多用するなど、堂や仏像に見合った華やかなものが多い。
金色堂は、平安時代に流行した「浄土思想」の理想として建てられており、堂内具にも極楽に住む「迦陵頻伽(かりょうびんが)」や「鳳凰」などのモチーフが多用されている。
国宝指定の内容
木造礼盤 1基★
螺鈿平塵案 3基(内1★)
磬架 1基★
金銅幡頭 3枚(内1★)
金銅華鬘(迦陵頻伽文)6枚(内3★)
【附指定】
孔雀文磬 1面
★は、中尊寺讃衡蔵で常設展示
この国宝を観るには
中尊寺の宝物館である「讃衡蔵」で、一部の原本(上記★印)とレプリカを観ることができる。 各国立博物館などに出展されることも多い。
讃衡蔵以外での公開履歴
2025/4/19~5/18 奈良国立博物館「超・国宝-祈りのかがやき-」※展示期間未確認
2024/1/23~4/14 東京国立博物館「中尊寺金色堂」
2022/4/12~5/22 京都国立博物館「最澄と天台宗のすべて」
2020/12/8~2/14 奈良国立博物館「珠玉の仏教美術」迦陵頻伽文華鬘・幡頭
2019/7/13~9/8 奈良国立博物館「いのりの世界のどうぶつえん」迦陵頻伽文華鬘
2019/7/13~9/23 奈良国立博物「珠玉の仏教美術(通常展)」幡頭
文化財指定データ
【台帳・管理ID】201-515
出典:国指定文化財等データベース一部抜粋
【指定番号】00219-00
【種別】工芸品
【指定名称】中尊寺金色堂堂内具
【ふりがな】ちゅうそんじこんじきどうどうないぐ
【時代・年】平安時代
【所有者】中尊寺金色院
【国宝指定日】1958.02.08