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国宝-工芸|海磯鏡[東京国立博物館 法隆寺宝物館]

国宝DB-工芸

法隆寺献納物

東京国立博物館の法隆寺宝物館で2018年時点では常設展示されている。 明治期に法隆寺から皇室に献納されたもので、現在は東京国立博物館蔵となっている。

国宝『海磯鏡』

直径約46センチとかなり大型の銅鏡2枚で、ほぼ同じ大きさと柄をしているが、同じ型か別の型を使ったかは判明していない。 背面の図柄は、4隅に高い山を置きその間を波で埋めつくし、合間に魚や舟に乗った人物などが表現されている。 

法隆寺に伝わったもので、聖徳太子の死後100年以上経った天平8年(736年)の聖徳太子の命日(2/22)に、光明皇后が施入したものだという記録が、資材帳に残っている。

この国宝を観るには

東京国立博物館の「法隆寺宝物館」で常設展示されている。

法隆寺宝物館で観られる国宝

国宝『灌頂幡
国宝『海磯鏡
国宝『竜首水瓶
国宝『鵲尾形柄香炉
国宝『墨台』『水滴』『

文化財指定データ

【台帳・管理ID】201-535
【指定番号】00239-00
【指定名称】海磯鏡〈(天平八年二月廿二日光明皇后施入)/(法隆寺献納〉
【よみかた】かいききょう〈(てんぴょうはちねんにがつにじゅうににちこうみょうこうごうせにゅう)/ほうりゅうじけんのう〉
【員数】2面
【国・時代】中国 唐時代
【寸法・重量】径(1)46.5cm(2)46.2cm 縁厚1.5cm 縁幅1.8cm 鈕高3.0cm 鈕径(1)6.8cm(2)6.3cm
【所在地】東京国立博物館
【重文指定日】1957.06.18
【国宝指定日】1964.05.26
【説明】明治11年法隆寺から皇室に献納された宝物類(法隆寺献納御物の名で親しまれ、正倉院の宝物と並び称されている)の中に含まれているものである。海磯鏡(かいききよう)は、意匠技法ともにすぐれた唐時代の白銅製の大鏡である。鏡背の文様は二面ともほぼ同じで、円鈕(えんちゆう)をめぐって海中にそびえたつ四岳、波間の水禽、漁舟人物、草樹の間の人物鳥獣などを鋳出している。法隆寺伽藍縁起〓流記資財帳に「天平八年二月廿二日納賜平城宮皇后宮者」とあり、光明皇后が聖徳太子の命日にあたる二月二十二日に施入されたものである。

出典:国指定文化財等データベース一部抜粋

鑑賞ログ

2019.9.21

琳派の絵みたいな山と波、そこに水鳥や仙人?釣り人?が浮いている。左の1枚はひび割れのようなものもある。細工がとても細かく、よく見る古墳時代の銅鏡とはだいぶ印象が違う。かといって、もう少し後の平安あたりの鏡とも違う印象。鏡側の面がどうなっているのか見てみたい。

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