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国宝-書跡典籍|金剛般若経開題残巻(空海筆)[京都国立博物館]

国宝DB-書跡・典籍

国宝『金剛般若経開題』

経典の「金剛般若経」について、経典について解釈をしたものを「開題」といい、それが部分的に残っているので「残巻」が付き「金剛般若経開題残巻」と呼ばれる。 日本の真言宗の開祖で、平安初期の能筆家として高名で三筆の1人もある弘法大師空海の直筆によるもの。

「金剛般若経」はいくつかの漢訳経典があるが、これは義浄という僧が漢訳した「能断金剛般若経」について解釈したもの。 草書と行書が混ぜて書かれており、所々に書きなおしたり消したりの跡があるため、草稿(下書き、原案)だと考えられている。

元は、上賀茂神社から賀茂川を超えた西にある「神光院(じんこういん)」という寺の旧蔵品。 神光院には空海の自刻の木像がある。 早くにいくつかに断簡されたようで、他には奈良国立博物館所蔵の38行分が『金剛般若経開題残巻』として国宝に指定されている。

京都国立博物館「京の国宝」チラシより

この国宝を観るには

京都国立博物館の名品ギャラリーや、特別展に出展されることがある。

公開履歴

2024/5/14~6/9 奈良国立博物館「空海 KUKAI
2023/8/29~9/18 京都国立博物館「日中 書の名品
2023/4/22~5/21 香川県立ミュージアム「空海
2020/12/19~2021/1/31 京都国立博物館「文化財修理の最先端
2019/1/16~2/24 東京国立博物館「顔真卿 王羲之を超えた名筆展
2018/3/13~4/8 九州国立博物館「王羲之と日本の書」
2017/10/17~10/29 京都国立博物館「国宝展」

文化財指定データ

【台帳・管理ID】201-618
【指定番号】00078-00
【種別】書跡・典籍
【指定名称】金剛般若経開題残巻〈弘法大師筆/(六十三行)〉
【ふりがな】こんごうはんやきょうかいだいざんかん
【員数】1巻
【国】日本
【時代・年】平安時代
【所在地】京都国立博物館
【国宝指定日】1952.03.29

出典:国指定文化財等データベース一部抜
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