紫紙金字金光明最勝王経[奈良国立博物館]

紫紙金字金光明最勝王経[奈良国立博物館]

金光明最勝王経とは

金光明最勝王経は、唐の僧「義浄」によって漢訳された経典で、更に古い時代には同じ原典を5世紀初頭に「曇無讖」が漢訳した「金光明経」なども伝来していた。 国を護る護国の経として、奈良時代に重要とされた。

国宝『紫紙金字金光明最勝王経』

紫紙金字金光明最勝王経とは、「紫」色の「紙」に「金字」で書かれた「金光明最勝王経」で、聖武天皇の命により写経所で製作されたもの。

聖武天皇の詔には「金字」とあり紙色の指定はないが、当時は金字は紫色の紙に書くものだったという。 金粉を膠(にかわ)で溶いたもので写経し、乾いたら猪の牙で磨くと金字が輝く。 現在でも金が酸化等で変色する事もなく金色に輝いている。

四天王によって国が護られるという経典で、聖武天皇が各国に作った国分寺の塔に写経が安置された。 奈良国立博物館所蔵の本品は、備後国(現在の広島県尾道市・福山市近辺)の国分寺に納められていたもの。

文化財登録データ

所蔵する奈良国立博物館で展示されることが多い

2019/8/20~9/23  奈良国立博物館「珠玉の仏教美術(通常展)」

文化財登録データ

【台帳・管理ID】201-643
【指定番号】00109-00
【種別】書跡・典籍
【指定名称】紫紙金字金光明最勝王経
【ふりがな】ししきんじこんこうみょうさいしょうおうきょう
【員数】10巻
【国】日本
【時代・年】奈良時代
【所在地】奈良国立博物館
【国宝指定日】1952.03.29

出典:国指定文化財等データベース一部抜粋

鑑賞ログ 2019年2月

東京国立博物館「顔真卿展」
聖武天皇の勅で作られた写経、という事は1300年近く昔のものということだけど、まだ文字がキラキラ光っている。 ちょっと横の線を延ばすような書き方で端麗な文字が並んでいた。

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