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情報|致道博物館「武っと美(ぶっとび)!! 名品展」2020/6/13〜7/28[山形]

情報-博物館・美術館

酒井家と致道博物館

松平時代からの旧臣で、家康の家臣団の中でも「徳川四天王」の筆頭ともいわれた「酒井忠次」を初代とし、忠次の長男の「家次」は江戸幕府で大名になります。 家次の長男で三代「忠勝」の時に庄内藩に移封されて、その後は明治維新まで酒井家が治めました。

昭和25年(1950年)に、旧荘内藩主第16代の「酒井忠良」氏が、土地建物や文化財を寄付して財団法人が設立されます。 庄内藩の藩校だった「致道館」に因んで名づけられた「致道博物館」での展示のほか、研究や保存など行われています。

創立70周年記念 武っと美(ぶっとび)!! 名品展

今年は、致道博物館が設立されてから70周年にあたる年で、酒井家や庄内藩にゆかりの文化財を一堂に集めた展覧会が開かれます。 その名も「武っと美‼ 名品展」で、ぶっとびと読ませるんですね。 ちなみに、秋には「筆紙の(ひっしの)!! 名品展」も開催されるようですよ(笑) 今回は、武家の酒井家につたわる「武」の品と、酒井家の名宝だけでなく寺社や土地に伝わった「美」の品が大集合するようです。

酒井家の名宝は、酒井忠次が家康や信長から拝領した太刀が2口で、両方とも拵もあわせて展示されるようです。 他に、重要文化財に指定されている「短刀 銘 吉光(名物 信濃藤四郎吉光)」も拵や、酒井忠次所要の重要文化財「色々威胴丸」も展示されます。

庄内地方は山岳信仰が盛んな土地で、出羽三山や金峯山には多くの仏像が伝わっていて、各地から出展されるようです。 ちょっと珍しい展示だなと思ったのが、鶴岡市の黒川地区には室町時代末頃から伝わる神事能があり、その「黒川能」には江戸時代の装束類が伝わっているのだそうです。 写真に1点載っていますが、金襴の豪華そうな唐織装束です。

この展覧会で観られる国宝

太刀 銘 信房作

酒井忠次が、天正12年(1584年)に小牧長久手の戦いでの戦功によって、徳川家康から授けれらた太刀です。 信房は、平安時代後期に活躍した備前(現在の岡山県)の刀工で、後鳥羽院の番鍛冶も務め、他には御物「十万束」が有名です。 今回は、拵も展示されるようです。

太刀 銘 真光

武田氏を滅亡へと追いやった戦いの中で、酒井忠次が鳶巣山城(鳶巣山砦)攻撃の功労として、天正10年(1582年)3月に織田信長から拝領した太刀で、あわせて展示される拵は拝領当時からのものです。 信長はこの約2カ月後に、本能寺の変で亡くなりました。 真光は、鎌倉時代の備前長船派の刀工です。

展覧会 概要

期間:2020/6/13~7/28
休日:無休
時間:9:00~17:00(入館は30分前まで)
料金:大人¥800、高大生¥400、小中生¥300
公式サイト:https://www.chido.jp/

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