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情報|徳川美術館「人間讃歌-江戸の風俗画-」2023/9/24~11/5[愛知]

情報-博物館・美術館

人間讃歌-江戸の風俗画-展

尾張徳川家に伝来した名宝を展示する徳川美術館では、約2か月ほどの会期で企画展や特別展が開かれ、通常展の名品コレクションとあわせて楽しむことができます。

この秋の特別展は「人間讃歌」という題で、前後期あわせて国宝3件と重要文化財13件を含む江戸の風俗画が集められた展覧会です。 3つの国宝絵画はどれも東海地方で観られるのは貴重な機会だと思いますので、展示期間をチェックしてお目当てを見逃さないようにしてください。

名古屋市蓬左文庫展示室「都市にいきる」では、洛中洛外図など町の様子や祭礼を描いた屏風などが並びます。 徳川美術館の「遊びをつくす」では遊楽図や行事を描いた作品、「美をきわめる」では遊女などを描いた絵画の他に小袖なども並び、「泰平をたのしむ」ではくつろぐ市井の人々を描いたものが多そうです。

この展覧会で観られる国宝

納涼図屏風(久隅守景筆[東京国立博物館]

展示期間:9/24~10/15

江戸時代に活躍した久隅守景による二曲屏風で、墨と淡彩で親子3人が仲良く夕涼みをする姿が描かれています。 左上にはほんのり満月が出ていて、夕顔棚の下で薄い衣を着て夕涼みをする姿が実にほっこり和やかなんです。

私的には、好きな国宝絵画ベスト3に入る作品で、ぜひ近くで筆の柔らかい感じをご覧いただきたいです。

国宝『納涼図屏風』東京国立博物館

風俗図屏風(彦根屏風)[彦根城博物館]

展示期間:10/24~11/5

江戸時代初期の遊里の様子を描いた屏風で、彦根藩井伊家に伝わり現在は彦根城博物館に所蔵されています。

一見、オシャレな男女が遊んでいるチャラい絵に見えますが、三味線は“琴”、双六は“棋”、恋文は“書”、画中画の山水屏風が“画”で、中国の文人の高雅な趣味とされる「琴棋書画」をあらわしているという説もあるんです。

国宝『彦根屏風』のレプリカ 彦根城博物館

洛中洛外図屏風(舟木本)岩佐又兵衛筆[東京国立博物館]

展示期間:10/17~11/5

室町~江戸時代に流行した洛中洛外図屏風の名品で、描かれた建造物等から元和元年(1615年)頃の京都の町なんだそうです。 宮中や武家から庶民の姿まで2,500人も人が描かれていて、現在でも残る寺社なども多いので、細かく観ていると時間を忘れてしまいます。

徳川美術館とつながっている蓬左文庫での公開で、他にも京都の町を描いた屏風が複数出るので、見比べるのも楽しそうです。

国宝『洛中洛外図屏風(舟木本)』東京国立博物館

※洛中洛外図屏風の画像は「研究情報アーカイブズ」のものを使用しています。

会期中に通常展で観られる国宝

徳川美術館には第1~第6まで6つの名品コレクション室(通常展)があり、各室のテーマに沿った内容が1~3か月ごとに展示替えされます。 奥方や姫君の調度品が中心の第5展示室では初音の調度がいつも1~2品、武具・刀剣の第1展示室では国宝刀剣が展示されることが多く、今回も2つの国宝が公開されています。 次の展覧会の時期ですが、11/18~11/26にはとても人気のある国宝『源氏物語絵巻』が公開されるようです。 この名品コレクションだけでも相当な展示数ですので、時間に余裕をもって行かれることをお勧めします。

9/26~11/17
国宝『婚礼調度(初音の調度)』から「初音蒔絵昆布箱」

9/26~12/15
国宝『太刀 銘 来孫太郎作

展覧会 概要

期間:2023/9/24~11/5
休館:月曜日(10/9は開館し、10/10が休館)
時間:10:00~17:00(入館は30分前まで)
料金:一般¥1,600、高大生¥800、小中生¥500

徳川美術館 公式サイト

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