国宝『千手観音像』
平安末期頃の千手観音立像で、中尊の1/3程の大きさの脇侍「功徳天(吉祥天)」と「婆藪仙(ばすうせん)=インドの仙人」の三尊形式で描かれている。 冠に11の面があり、手は左右に21本ずつの合計24本で、正面で合掌する以外の20本は、1本あたり25の救いを施すため、25×40本で1,000になる。
平安末期の貴族趣味の強い仏画で、瓔珞や冠の装飾が多く、小面のそれぞれにも金の冠などが描かれている。 菩薩の衣服も色とりどりで、更に金箔や截金で細かい模様が表されている。 華やかに描かれた蓮華座の上に立っている。
この国宝を観るには
東京国立博物館の「国宝室」に数年に1度は出展されるので、比較的観られる機会は多い。
公開履歴
2022/11/15~12/18 東京国立博物館 150周年「国宝 東京国立博物館のすべて」
2021/1/19~2/14 東京国立博物館 国宝室
2017/10/3~10/29 京都国立博物館「国宝」
2015/11/5~11/29 東京国立博物館 国宝室
文化財指定データ
【台帳・管理ID】201-110
出典:国指定文化財等データベース一部抜粋
【指定番号】00107-00
【種別】絵画
【指定名称】絹本著色千手観音像
【ふりがな】けんぽんちゃくしょくせんじゅかんのんぞう
【員数】1幅
【国】日本
【時代・年】平安時代
【所在地】東京国立博物館
【国宝指定日】1955.02.02
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