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国宝-彫刻|薬師如来立像[唐招提寺金堂/奈良]

国宝DB-彫刻

国宝『薬師如来立像』

鑑真が晩年の5年間を過ごした唐招提寺の本堂にあたる「金堂」に、中尊の盧舎那仏の左側(金堂を正面に見ると右側)に安置された3mを超える立像。 中尊とは作り方が異なる木心乾漆で作られている。

中尊と反対側の千手観音は奈良時代末期の作だが、この薬師如来像は平安時代初期の作。 1972年に修理された際に手から古銭が出てきたが、その鋳造年が796年の為、少なくともこの年より後に作られたと考えられる。 国宝の登録は修理の前だった為「奈良時代の作」として登録されている。

薬師如来は奈良時代から多数作られており、国宝に指定されているだけで10躯を超える。 後の時代の作例だと手に薬壺を持つものもあるが、この時代には薬壺は持っていない。

唐招提寺金堂内部(パンフレットより) 手前が薬師如来

こちらで画像が見られます

唐招提寺のサイト内で金堂の諸仏画像が見られます

唐招提寺の国宝

金堂
講堂
鼓楼
宝蔵
経蔵
鑑真和上坐像』(御影堂)
盧舎那仏坐像』(金堂安置・脱活乾漆)
薬師如来立像』(金堂安置・木心乾漆)
千手観音立像』(金堂安置・木心乾漆)
梵天・帝釈天立像』(金堂安置・木造乾漆併用/彩色)
舎利容器』(白瑠璃舎利壺-鑑真和上将来舎利納入、方円彩糸花網、金亀舎利塔)
薬師如来・衆宝王菩薩・獅子吼菩薩・大自在王菩薩立像
二天王立像(持国天・増長天)』(講堂安置)

この国宝を観るには

唐招提寺の金堂に安置されており、拝観時間内は常時拝観可能。 内陣には入ることができないので、開かれた扉から中をのぞくことになる。 それほど距離が離れていないのと像が大きいので、外からでもよく観られます。

時間:8:30~17:00(受付は30分前まで)
電車:近鉄「西ノ京駅」徒歩約10分
バス:JR奈良駅・近鉄奈良駅からバスあり「唐招提寺」下車
Webサイト:http://www.toshodaiji.jp/index.html

文化財指定データ

【台帳・管理ID】201-200
【指定番号】00039-00
【種別】彫刻
【指定名称】木心乾漆薬師如来立像(金堂安置)
【ふりがな】もくしんかんしつやくしにょらいりゅうぞう
【員数】1躯
【国】日本
【時代・年】奈良時代
【所有者】唐招提寺
【国宝指定日】1952.03.29

出典:国指定文化財等データベース一部抜

鑑賞ログ

2019年1月

訪問したのが三が日の最終日でしたが、境内はもう落ち着いていてゆっくり鑑賞できました。 金箔も残っていて立派なお姿です。 

2019年6月

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