大山祇神社のこと
瀬戸内海に浮かぶ「大三島」にあり、社伝によると仁徳天皇の御代に創建されたといい、伊予国の一の宮とされた。 全国の山祇神社や三島神社の総本社で、海や戦の神とされる大山積神をまつるため武門の信仰が厚く、多数の奉納品が伝わっている。
国宝『牡丹唐草文兵庫鎖太刀拵』
この太刀拵(こしらえ)は、鞘に牡丹唐草の模様を掘り出し、太刀を吊り下げるための「帯取(おびとり)」が細い金属を編んだ鎖で出来ている兵庫鎖太刀と呼ばれるもの。 兵庫鎖太刀は鎌倉時代に流行し、神社に奉納されたものが比較的多く残っている。 これは、後醍醐天皇の皇子で、建武の新政期には征夷大将軍に任命された護良親王(もりよししんのう、大塔宮とも)が奉納したと伝わる。
この国宝を観るには
本殿の隣に「宝物館」があり、原則として開館時間内はいつでも観ることができる。 宝物館では、8件の国宝全てが原則として常時展示されている。 写真撮影は禁止。
宝物館で観られる国宝
紺絲威鎧(兜・大袖付)
赤絲威鎧(大袖付)
紫綾威鎧(大袖付)
沢瀉威鎧(兜・大袖付)
牡丹唐草文兵庫鎖太刀拵 ※このページ
禽獣葡萄鏡
大太刀 銘 貞治五年丙午千手院長吉
大太刀 無銘 伝豊後友行
文化財指定データ
【台帳・管理ID】201-472
出典:国指定文化財等データベース一部抜
【指定番号】00181-00
【種別】工芸品
【指定名称】牡丹唐草文兵庫鎖太刀拵
【ふりがな】ぼたんからくさもんひょうごぐさりたちこしらえ
【員数】1口
【時代・年】鎌倉時代
【寸法・重量】総長96.3cm
【品質・形状】総金具 金銅牡丹唐草文彫。鞘平地板同文毛彫。長覆輪無地。口金具(後補)、足金物責金、石突同文高彫。柄白鮫着。縁(後補) 頭、覆輪牡丹唐草文鋤彫、飾鋲枝牡丹文容彫四対
【所有者】大山祇神社
【重文指定日】1901.03.27
【国宝指定日】1955.06.22