国宝『千手観音立像』
鑑真が晩年の5年間を過ごした唐招提寺の本堂にあたる「金堂」に、中尊の盧舎那仏の右側(金堂を正面に見ると左側)に安置された5mを超える立像。 中尊とは作り方が異なる木心乾漆で作られている。
中尊よりやや遅いが奈良時代の後半に作られたと考えられる。 中尊の反対側にある薬師如来と同じ木心乾漆造で作られている。
千手観音は、1本の手が25の役割を果たすとして40本の手を付けられることが多いが、この像は大きい手が42本と、その間に911本の小さい手が付けられている。 現在は合計953本だが、当初は千本あったと思われる。
こちらで画像が見られます
唐招提寺のサイト内で金堂の諸仏画像が見られます
その他の唐招提寺の国宝
『金堂』
『講堂』
『鼓楼』
『宝蔵』
『経蔵』
『鑑真和上坐像』(御影堂)
『盧舎那仏坐像』(脱活乾漆)
『薬師如来立像』(木心乾漆)
『梵天・帝釈天立像』(木造・乾漆併用/彩色)
『四天王立像』(木造・乾漆併用/彩色)
『舎利容器』(白瑠璃舎利壺(鑑真和上将来舎利納入)、方円彩糸花網、金亀舎利塔)
この国宝を観るには
唐招提寺の金堂に安置されており、拝観可能な時間はいつでも拝観できる。
時間:8:30~17:00(受付は30分前まで)
電車:近鉄「西ノ京駅」徒歩約10分
バス:JR奈良駅・近鉄奈良駅からバスあり「唐招提寺」下車
Webサイト:http://www.toshodaiji.jp/index.html
文化財指定データ
【台帳・管理ID】201-201
出典:国指定文化財等データベース一部抜
【指定番号】00040
【種別】彫刻
【指定名称】木心乾漆千手観音立像(金堂安置)
【ふりがな】もくしんかんしつせんじゅかんのんりゅうぞう
【員数】1躯
【国】日本
【時代・年】奈良時代
【ト書】台座内組板に漆部造弟麻呂、物部広足、沙弥浄福等の名がある
【所有者】唐招提寺
【国宝指定日】1952.03.29
鑑賞ログ
2019年1月
お正月3が日の訪問で、向かって左側の千手観音の前に藁で作った大きな丸太のようなものがあり、そこに竹の棒に挟んだお札がたくさん刺さっていました。 お正月だけ頂けるということです。