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花蝶蒔絵挾軾[藤田美術館/大阪]

国宝DB-工芸

挾軾(きょうしょく)とは

現代の「脇息(きょうそく)」の元になったもので、平安時代中期ごろから脇息と呼ばれるようになる。 寄りかかって休むことは同じだが、現代は一般的に体の脇に置くのに対し、奈良~平安時代は前方に置いて使用した。 寄りかかる他に、ものを描いたり経典を置いたりといった使用の描写が源氏物語にみられる。

国宝『花蝶蒔絵挾軾』

平安初期の作と考えられ、元は薬師寺の八幡宮に伝来したもの。 同時代の作例では他に、正倉院宝物の「紫檀木画挟軾」が伝わる。 幅90cmほどと、現代の脇息よりもかなり大型で、上部には布は貼っておらず蒔絵のままで机のようにも使える。 花と蝶が蒔絵(漆と金属粉で模様を描き出す手法)で表されている。

国宝『花蝶蒔絵挾軾』 藤田美術館展チラシより

文化財指定データベース

【台帳・管理ID】201-507
【指定番号】00211-00
【種別】工芸品
【指定名称】花蝶蒔絵挾軾
【ふりがな】かちょうまきえきょうそく
【員数】1基
【国】日本
【時代・年】平安時代
【所有者】藤田美術館
【重文指定日】1956.06.28
【国宝指定日】1957.02.19

出典:国指定文化財等データベース一部抜粋

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