国宝『東宝記』
東寺の子院で真言密教の勧学院(大寺院の教育機関)でもある「観智院」を創建した「杲宝(ごうほう)」によって、南北朝時代に編纂された東寺の資料。 杲宝の弟子の賢宝(げんぼう)にも引き継がれ室町時代に完成する。 内容は、漢文で書かれた東寺の歴史のほか、各堂宇内の仏像の配置図や、修法などの儀式の次第や法具の配置などは図で残されている。 12巻と1冊で構成される。
この国宝を観るには
春秋の東寺宝物館での特別公開でほぼ毎回出展されるが、巻物12巻・冊子1冊と数が多いので全て観るのはかなり困難。 よく公開される巻とあまり出されない巻とがある。
公開履歴
2024/9/20~11/25 東寺 宝物館「秋期特別公開」第6
2024/3/20~5/25 東寺 宝物館「春の特別公開」第1・3
2022/9/20~11/25 東寺 宝物館「秋期特別公開」第1・2・3・6・8
2021/7/24~9/12 京都国立博物館「京の国宝」
2021/3/20~5/25 東寺 宝物館 第1・3
2020/9/20~11/25 東寺 宝物館「東寺名宝展-国宝十二天屏風と経典類-」第2・4
2020/3/20~5/25 東寺 宝物館「東寺名宝展 – 重要文化財 二間観音と密教工芸 –」第1
2019/9/20~11/25 東寺 宝物館「東寺御影堂と弘法大師信仰」巻3・6
2019/3/26~6/2 東京国立博物館「国宝 東寺-空海と仏像曼荼羅」第1・2
2018/9/20~11/25 東寺 宝物館「東寺の如来・祖師像」第2
文化財指定データ
【台帳・管理ID】201-711
出典:国指定文化財等データベース一部抜粋
【指定番号】00196-00
【種別】書跡・典籍
【指定名称】東宝記
【ふりがな】とうぼうき
【員数】12巻、1冊
【国】日本
【時代・年】南北朝~室町時代
【附】目録1冊
【所有者】教王護国寺(東寺)
【国宝指定日】1954.03.20
鑑賞ログ
2019年3月
東寺展@東京国立博物館
立体曼陀羅のある講堂の見取り図など。