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情報|第57回「京の冬の旅」非公開文化財特別公開 2023/1/7~3/19

情報-寺社・ご開帳・イベント

第57回「京の冬の旅」

春と秋は観光客でごった返す京都ですが、盆地なので夏は暑く冬は寒いので、観光にはあまり向いていません。 そんな夏冬の2ヶ月ほどに開催されるキャンペーンが「京の冬(夏)の旅」で、数十件の非公開文化財の特別公開や定期観光バス、日にち限定ですが体験プランなどが企画されます。 特に非公開文化財は、めったに公開されない観光謝絶の塔頭なども公開されるので、毎回ラインナップの発表を楽しみにしています。 「その年」ならではのチョイスもこのキャンペーンの魅力で、2023年の冬の旅では今年の大河ドラマ「どうする家康」に関連したものや、誕生850年&立教開宗800年の親鸞聖人に関するもの、生誕1250年&立教開宗1200年を迎える弘法大師空海に関するものが並びます。

非公開文化財の特別公開は予約不要ですが、混雑時は人数制限で待つこともあるので、インターネットからの事前予約が推奨されています(一部、完全予約制もあります)

期間:2023/1/7~3/19 ※施設により変更あり
時間:10:00~16:30(受付は30分前まで)※施設により変更あり
料金:¥800(¥600~¥2,500まで施設により幅あり)
※期間内でも法要などで拝観できない場合があります。

予約や詳細は、京の冬の旅 公式サイトをご覧ください。

第57回 京の冬の旅 2023年 パンフレット

非公開文化財特別公開-国宝の特別公開

西本願寺 書院

「僧侶が案内する特別拝観」ということで、このコースは要予約で料金¥2,500/1人です。

この特別公開で見学できるのは、寺の接待所ともいえる国宝『書院(対面所・白書院)』で、室内に入って僧侶の方の案内を聞きながら障壁画を間近で見学することができます。 書院の外回りをぐるりと見学するコースでは、途中で奥庭に建つ国宝『北能舞台』とその隣には超レア国宝『黒書院』の屋根や、それをつなぐ『伝廊』の外観だけチラリと眺めることができます。 値段は張りますが、所要時間70分はしっかりと案内付きですので、満足度は高いと思います。

西本願寺の主な御堂『阿弥陀堂』と『御影堂』は共に国宝で、開門時間内は無料で中に入って参拝することができます。 書院の南側には開門時間内なら無料で見学できる国宝『唐門』もありますし、御影堂の縁側から南東を眺めると、国宝『飛雲閣』の二層三層も観ることができます。

東寺 国宝『五重搭』内部公開

1/16追記:近年は、開扉で中を覗くことが多かったようですが、今回は中に入れるようで中心を貫く「心柱」が公開されているようです。

日本一の高さを誇る木造塔は、江戸時代に徳川家光が寄進したもので、中の心柱を囲むように仏像が安置され、壁には真言八祖像などが描かれた極彩色の空間が広がります。 国宝仏が多数の立体曼荼羅が有名な当時の講堂は、空海が曼荼羅の世界を立体化したものだといわれますが、こちらの塔内も同じような雰囲気です。

このイベントではほぼ毎回、それ以外にも桜や紅葉の時期、お正月など公開されることが多いので、他に気になる場所があれば優先度はやや下げてもいいかもしれません。

教王護国寺(東寺)五重塔

非公開文化財特別公開-国宝のある寺院

醍醐寺 三宝院

醍醐寺の本坊にあたる「三宝院」には『表書院』『唐門』という2棟の国宝がありますが、原則として毎日公開されています。 特別公開になる部分は書院の奥にある「弥勒堂」や寺宝で、弥勒堂には快慶作の弥勒菩薩像が安置されています。 

国宝の部分はいつでも拝観できますが、今回は三宝院の北にある「理性院」も特別公開されていて、こちらの公開は超レアですので、一緒に巡ることをおすすめします。(拝観料は別になります)

国宝『三宝院表書院』から見た国宝『唐門』

知恩院 大方丈・小方丈・方丈庭園

祇園からすぐの立地で、浄土宗の総本山の「知恩院」は、国宝の『三門』『本堂(御影堂)』は無料で参拝できるので、観光された方も多いと思います。 徳川将軍家の庇護によって大伽藍が整えられた知恩院には、将軍が参拝した時のために立派な方丈が建てられ、大方丈では狩野派による絢爛豪華な障壁画を、小方丈では水墨による障壁画を観ることができます。 1/20(金)から公開スタートです。

国宝『知恩院 三門』

清水寺 成就院

清水の舞台で有名な懸崖造りの国宝『本堂』がある清水寺は京都きっての観光名所なので、行かれた方も多いと思いますが、塔頭で清水寺の本坊でもある「成就院」は春秋の各10日間前後しか公開されないので、未見の方も多いのではないでしょうか。 北野天満宮の「花の庭」と妙満寺の「雪の庭」とこちら成就院の「月の庭」とで「雪月花の三庭園」と呼ばれる名園が観られます。 少し遅めの2/1(水)公開開始です。

国宝『清水寺 本堂』

仁和寺 御殿・庭園

今回は通常非公開の国宝『金堂』の内部公開はありませんが、寝殿や書院で構成される「御殿」の特別公開では、普段とは異なる庭園からのルートで拝観できるようです。 1/21~2/19には金堂の旧本尊だった国宝『阿弥陀如来・両脇侍像』の安置してある「霊宝館」の冬季名宝展もスタートしますので、国宝鑑賞ならこの期間がオススメです。 金堂も外からは無料で拝観できますので、忘れずにお立ち寄りください。

国宝『仁和寺 金堂』

スタンプラリー

京の冬の旅では毎回スタンプラリーがあって、これがそれほど面倒ではない上に、抽選ではなく必ず特典が受けられるので、忘れずにスタンプを集めましょう。

15ヶ所の非公開文化財特別公開の中から3ヶ所でスタンプを集めるだけです。 スタンプの台紙は、京都駅の観光案内所や各公開場所で頂けます

プレゼントの内容は、お茶&お菓子などの「ちょっと一服」またはプレゼントとの交換で、こちらの写真は今年のものではありませんが、梅小路駅近くにあるモダンなカフェ「笹屋伊織 別邸」で頂いたものです。

詳しくは公式サイトをご確認ください。

笹屋伊織 別邸での「ちょっと一服」

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