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情報|京都国立博物館「文化財修理の最先端」2020/12/19~2021/1/31

情報-博物館・美術館

京都国立博物館 文化財保存修理所

京都国立博物館の東端近く、明治古都館の奥に「文化財保存修理所」があります。 ここは、昭和55年(1980年)に公設としては日本で初めて設置された文化財の調査・修復施設で、今年40周年を迎えました。 平成14年(2002年)には、奈良国立博物館にも文化財保存修理所が開設され、文化財の調査や修復が行われています。

文化財修理の最先端 展

文化財保存修理所40周年記念展覧会「文化財修理の最先端」は、2020/6/23~7/19に開かれる予定でしたが、新型コロナウィルス感染拡大防止で、2020/12/19~2021/1/31に延期になりました。 平成知新館の2階と1階の大部分を使って、近年修復された文化財や調査での発見などが展示されるようです。

2階1室   表具の価値―文化財としての表装―
2階2・3室 修理がもたらした奇跡―修復で得られた発見―
2階4・5室 最新の修復成果―ベストな修理を目指して―
1階1室   彫刻の修理
1階3・4室 最新の修復成果―ベストな修理を目指して―
1階5室   修理 いまむかし―過去から未来へ―

京都国立博物館「文化財修理の最先端」チラシ

この展覧会で観られる国宝

病草紙

奇病などを描いた平安~鎌倉時代頃の絵巻で、周囲の人の様子や風俗も面白いです。 京都国立博物館が所蔵する9段のうち「二形」「眼病治療」「霍乱」が公開されます。 2020年の夏に京都国立博物館で開催された京都国立博物館「聖地をたずねて」展では「痔瘻の男」と「口臭の女」でしたので、その時とはかぶらないようです。

蓮池水禽図 俵屋宗達筆

琳派の始祖「俵屋宗達」の絵画は3件が国宝に指定されていますが、水墨画はこの1点のみです。 11月に東京のアーティゾン美術館「琳派と印象派」展に出張されていましたが、戻ってすぐに京都でも公開されます。 蓮の咲く池に水鳥の番が泳ぐ、おだやかな絵画です。

十二天像

平安末期に描かれた12幅の絵画で、かつては宮中で行われた「後七日御修法」で使用されたものです。 左右に脇侍をおく三尊形式で、截金や繧繝彩色を使用した華やかな仏画です。

三十帖冊子 [仁和寺/京都]

入唐した弘法大師空海が、仏教の教義や経典を書写した冊子で、空海ほか20名ほどの筆跡が含まれます。 全30帖のうち、1帖・8帖・14帖・20帖が公開されます。

金剛般若経開題残巻 弘法大師筆

こちらも空海の直筆で、金剛般若経についての解釈や解説が書かれています。 下書きだったようで、書き直しの跡などもあります。

五智如来坐像 [安祥寺/京都]

京都国立博物館の本尊のようなポジションに安置された五智如来は、山科の山あいにある「安祥寺」の多宝塔に安置されていたものです。 平安初期の仁明天皇の女御で文徳天皇の母、藤原冬嗣の娘の「藤原順子」が発願した、上品でおっとりかわいらしい仏像です。

展覧会 概要

期間:2020/12/19~2021/1/31
休館:月曜日(1/11は開館し、1/12が休館)、12/29~1/1
時間:9:30~17:00(入館は30分前まで)
料金:一般¥700、大学生¥350、高校生以下無料
※この料金で、平成知新館の他の展示も観ることができます。

京都国立博物館 公式サイト

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