唐招提寺のこと
戒律を日本に伝えた鑑真が東大寺で5年を過ごした後に、新田部親王の住居跡地を下賜され、戒律を学ぶ道場として創建し亡くなるまで過ごした。 鑑真の没後も、弟子らによって伽藍の整備が進められた。
国宝『講堂』
寺の正門である南大門から見て、金堂の奥に位置する建物。 平城京の「東朝集殿」を賜って移築しており、奈良時代の宮殿建築の唯一の遺構だが、鎌倉時代の修理でその時の様式も取り入れ改造されている。
「講堂」とは、僧が講義を聞いたり勉強する場で、講義や問答で師が座る席が、本尊の左右に置かれている。 中尊は鎌倉時代作の木像弥勒像だが、菩薩形ではなく悟りを開いた後の如来として作られている。 木像の持国天・増長天は奈良時代の作で、鑑真と共に来日した唐人の作といわれる。
唐招提寺の国宝
『金堂』
『講堂』
『鼓楼』
『宝蔵』
『経蔵』
『鑑真和上坐像』(御影堂)
『盧舎那仏坐像』(金堂安置・脱活乾漆)
『薬師如来立像』(金堂安置・木心乾漆)
『千手観音立像』(金堂安置・木心乾漆)
『梵天・帝釈天立像』(金堂安置・木造乾漆併用/彩色)
『舎利容器』(白瑠璃舎利壺-鑑真和上将来舎利納入、方円彩糸花網、金亀舎利塔)
『薬師如来・衆宝王菩薩・獅子吼菩薩・大自在王菩薩立像』
『二天王立像(持国天・増長天)』(講堂安置)
この国宝を観るには
通常の拝観エリアに含まれるので、時間内ならいつでも拝観可能
時間:8:30~17:00(受付は30分前まで)
料金:大人¥1,000、中高生¥400、小学生¥200
電車:近鉄「西ノ京駅」徒歩約10分
バス:JR奈良駅・近鉄奈良駅からバスあり「唐招提寺」下車
Webサイト:http://www.toshodaiji.jp/index.html
文化財指定データ
【台帳・管理ID】102-2478
出典:国指定文化財等データベース一部抜
【指定番号】00093
【種別】近世以前/寺院
【指定名称】唐招提寺講堂
【ふりがな】とうしょうだいじこうどう
【員数】1棟
【時代・年】奈良時代・710~793年
【構造・形式】桁行九間、梁間四間、一重、入母屋造、本瓦葺
【所有者】唐招提寺
【重文指定日】1898.12.28
【国宝指定日】1952.11.22
鑑賞ログ
2019.1.3
金堂の奥にある同じくらい大きな建物。仏像は少なく、勉強の場らしく左右に僧が討論などの時に乗るらしい台が設置されている。 あいたスペースには、古い木材などが展示してありました。