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国宝-絵画|源氏物語絵巻[徳川美術館/愛知]

国宝DB-絵画

国宝『源氏物語絵巻』

源氏物語が出来た時代(西暦1000年頃)に近い、平安時代末期のもので、現存している中で最古の源氏物語絵巻。 徳川美術館所蔵のものは尾張徳川家に伝来した3巻の巻物で、蜂須賀家にも1巻分(鈴虫・夕霧・御法)が伝わり、現在は五島美術館が所蔵し『源氏物語絵巻』として国宝に指定されている。

3巻は昭和初期に分断され、絵が15面、詞が28面の額装になったが、保存状態の問題で現在はまた巻子本に直されている。 絵と文が交互になっており、蓬生・関屋・絵合・柏木・横笛・竹河・橋姫・早蕨・宿木・東屋の帖から、1~2場面が描かれている。

絵は典型的な「やまと絵」の手法で、上から見下ろすような俯瞰のアングルで、屋根が取り払われた「吹抜屋台」で室内の様子が描かれている。 人物の顔は「引目鉤鼻(ひきめかぎばな)」と呼ばれる様式的な描き方で、人物の描き分けはあまり意識されない。 源氏物語の成立時期に近いので、衣服や調度など風俗の資料としても貴重。

徳川美術館パンフレットより

こちらで画像が見られます

画像の一部は、徳川美術館のWebサイトで見ることができます。

この国宝を観るには

徳川美術館で11月頃に公開されることが多い。

徳川美術館
住所:名古屋市東区徳川町1017
電車:JR中央線「大曽根」徒歩約3分
駐車場:乗用車17台(無料)市営駐車場 有料だが70台分あり
施設:蓬左文庫、徳川園
公式サイト: https://www.tokugawa-art-museum.jp/

公開履歴

2024/11/16~11/24 徳川美術館 名品コレクション
2024/9/22~11/4 徳川美術館「魅惑の源氏物語」
2024/7/3~9/1 サントリー美術館「尾張徳川家の至宝
2024/4/27~6/23 あべのハルカス美術館「尾張徳川家の至宝」
2023/11/18~11/26 徳川美術館 名品コレクション
2023/10/11~11/19 東京国立博物館「やまと絵
2023/4/15~5/28 徳川美術館「大蒔絵展
2022/10/1~10/9・10/25~10/30 三井記念美術館「大蒔絵展
2022/4/1~4/8・5/1~5/8 MOA美術館「大蒔絵展
2021/11/13~12/12 徳川美術館「国宝 源氏物語絵巻
2021/10/9~11/23 石川県立歴史博物館「尾張徳川家の至宝」
2020/11/26~12/13 徳川美術館「読み継がれた源氏物語
2019/11/23~12/1 徳川美術館 名品コレクション
2018/11/3~12/16 徳川美術館「源氏物語の世界」

文化財指定データ

【台帳・管理ID】201-35
【指定番号】00032-00
【種別】絵画
【指定名称】紙本著色源氏物語絵巻〈絵十五面/詞二十八面〉
【員数】43面
【国】日本
【時代・年】平安時代
【所有者】徳川美術館
【国宝指定日】1952.03.29

出典:国指定文化財等データベース一部抜粋
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