国宝『盧舎那仏坐像』
鑑真が晩年の5年間を過ごした唐招提寺の本堂にあたる「金堂」の中尊として安置されている。 東大寺の「奈良の大仏」と同じ「盧舎那仏(るしゃなぶつ)」で大変重要視された仏。 密教では大日如来と同一視される。
座っている「坐像」だが3mを超え、脱活乾漆に漆箔で作られている。 両脇にほぼ同じ大きさの立像で、左には千手観音、右には薬師如来像があるがこれは脇侍ではなく、等身大の梵天・帝釈天立像が左右に安置されている。
盧舎那仏は蓮の花を模った「蓮華座」に座していて、千体の化仏(小さい仏像)の付いた5mを超える光背を背負っている。 化仏は現在864体が残っている。
こちらで画像が見られます。
唐招提寺のサイト内で金堂の諸仏画像が見られます
唐招提寺の国宝
『金堂』
『講堂』
『鼓楼』
『宝蔵』
『経蔵』
『鑑真和上坐像』(御影堂)
『薬師如来立像』(金堂安置・木心乾漆)
『千手観音立像』(金堂安置・木心乾漆)
『梵天・帝釈天立像』(金堂安置・木造乾漆併用/彩色)
『四天王立像』(金堂安置・木造乾漆併用/彩色)
『舎利容器』(白瑠璃舎利壺-鑑真和上将来舎利納入、方円彩糸花網、金亀舎利塔)
『薬師如来・衆宝王菩薩・獅子吼菩薩・大自在王菩薩立像』
『二天王立像(持国天・増長天)』講堂安置
この国宝を観るには
唐招提寺の金堂に安置されているので、拝観可能時間内にはいつでも観ることができる。 ただし、堂内へは立ち入れず、開かれた扉から中をのぞいて観る。
時間:8:30~17:00(受付は30分前まで)
電車:近鉄「西ノ京駅」徒歩約10分
バス:JR奈良駅・近鉄奈良駅からバスあり「唐招提寺」下車
Webサイト:http://www.toshodaiji.jp/index.html
文化財指定データ
【台帳・管理ID】201-179
出典:国指定文化財等データベース一部抜
【指定番号】00018
【種別】彫刻
【指定名称】乾漆盧舎那仏坐像(金堂安置)
【ふりがな】かんしつるしゃなぶつざぞう
【員数】1躯
【国】日本
【時代・年】奈良時代
【ト書】台座内組板に漆部造弟麻呂、物部広足、沙弥浄福等の名がある
【所有者】唐招提寺
【国宝指定日】1951.06.09
ご朱印
鑑賞ログ
2019年1月
金堂の中尊です。 後ろの向背には小さい坐像がびっしり付けられていて、両方とも金箔がまだ残っています。 堂内へは入れませんが、それほど奥行きのないお堂で、正面の扉は全て開いているので、内部は明るくて観やすいです。