太刀(小竜景光)[東京国立博物館]

太刀(小竜景光)[東京国立博物館]

国宝『小竜景光』

鎌倉時代後期頃に、備前国(現在の岡山県)で活躍した長船派の刀工「景光」による太刀で、茎に近い部分に倶梨伽羅竜が彫ってあるので「小竜景光」の号がある。 楠木正成が所持したと伝わるため「楠公景光」とも呼ばれる。 銘は「備前国長船住景光」と入る。

江戸時代末には、試し斬りを家業とした山田浅右衛門家の所有で、一時、井伊家の所有となるが、桜田門外の変の後に山田家に戻った。 明治に入ると、山田家から皇室に献上され、明治天皇はサーベルのような拵えを作らせて佩刀したという。 第2次大戦後に東京国立博物館に移され国宝に指定される。

太刀 小竜景光
国宝『太刀 銘備前国長船』小竜景光

この国宝を観るには

東京国立博物館で、1~3年に1度程度は公開される。 通常展で公開される場合は、写真撮影可能。

公開履歴

2019/10/1~11/4 東京国立博物館
2018/9/19~11/25 東京国立博物館
2016/5/31~8/21 東京国立博物館

文化財指定データ

【台帳・管理ID】201-354
【指定番号】00066-00
【指定名称】太刀〈銘備前国長船住景光(小竜景光)/元亨二年五月日〉
【ふりがな】たち〈めいびぜんのくにおさふねのじゅうかげみつ(こりゅうかげみつ)/げんこうにねんごがつひ〉
【員数】1口
【国・時代】日本・鎌倉時代
【年代】元享2年(1322年)
【作者】備前国長船住景光
【寸法・重量】身長73.6cm、反り3cm、元幅3cm、先幅2cm、鋒長3.2cm、茎長17.3cm
【奥書・銘文等】備前國長船住景光 元亨行二年五月日
【伝来・その他】山田浅右衛門-明治天皇-国
【所在地】東京国立博物館
【重文指定日】1949.02.18
【国宝指定日】1952.11.22
【品質・形状】鎬造、庵棟、腰反り、踏張り残る。鍛小板目よく約り、乱映りあざやかに立つ。刃文中直に小丁子、互の目交じり、足よく入り、総体に逆ごころがあり、匂口よく締まる。帽子小丸、僅かに尖りごころがある。表裏に丸止の棒樋を掻き、樋中表腰に寸の詰まった倶利迦羅、裏同じく梵字の陽刻がある。茎磨上げ、先栗尻、鑢勝手下がり、目釘孔三、表茎先、裏棟寄りに長銘および年紀がある。
【解説】長船景光の作で、最上級の出来であり、磨り上げながら他は頗る健全である。本太刀は刀身の腰元に小さく竜が彫ってあることにより小竜景光と称され、また楠木正成の佩刀であったことから楠公景光とも呼ばれ、著名である。長光のような華やかさはないが、鍛えは精美で冴え、景光の中でも特に景色がよい太刀である。

出典:国指定文化財等データベース一部抜粋

鑑賞ログ

2018年11月

東京国立博物館常設展にて。
刀剣コーナーに人だかりができているので近づいたら、こちらでした。 小さな竜が彫ってあるので、小竜景光なんですね。

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