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国宝-考古|土偶(仮面の女神)[茅野市尖石縄文考古館/長野]

国宝DB-考古・歴史資料

国宝『仮面の女神』

長野県茅野市の中ッ原遺跡から出土した34cmの土偶で、逆三角形の仮面をかぶっているように見えることから「仮面の女神」の愛称で知られる。 

正面から見ると顔が三角のように見えるが、サイドや後ろから見ると仮面であることがよくわかる。 体にはヘソのようなものを中心に渦巻きが描かれたり、タスキのような模様など細かい模様が入っている。 手は簡略化されているが、足はどっしりと作られている。

発見されたのは集落の中央近くにある墓のような場所で、出土した時の形状から足が壊された状態で埋められたものと考えられる。 土偶の見つかった「中ッ原縄文公園」では、レプリカでこの様子が再現されている。

2018年 東京国立博物館「縄文展」チラシより

この国宝を観るには

茅野市尖石縄文考古館では、企画展への出展時などを除き『仮面の女神』が常時拝観可能。 同館には同じく国宝の土偶『縄文のビーナス』も原則常設展示されている。

館外での公開

2023/8/31~9/9 北海道博物館「北の縄文世界と国宝
2021/11/12~12/5 江戸東京博物館「縄文2021―東京に生きた縄文人―
2019/10/26~11/10 長野県立歴史館「国宝土偶~縄文文化の多様な個性~」
2018/10/17~12/8 フランス ギメ東洋美術館「縄文-日本における美の誕生」
2018/7/31~9/2 東京国立博物館「縄文―1万年の美の鼓動」
2017/10/3~11/26 京都国立博物館「国宝」

国宝に指定された土偶

土偶 縄文の女神[山形県立博物館]
土偶 中空土偶[函館市縄文文化交流センター]
土偶 縄文のビーナス[茅野市尖石縄文考古館/長野]
土偶 合掌土偶[八戸市埋蔵文化財センター是川縄文館/青森]

文化財指定データ

【台帳・管理ID】201-11237
【指定番号】00046-00
【種別】考古資料
【指定名称】土偶/長野県中ッ原遺跡出土
【ふりがな】どぐう/ながのけんなかっぱらいせきしゅつど
【員数】1箇
【時代・年】縄文時代
【附指定】土器 8点
【出土】長野県中ッ原遺跡出土
【所在地】茅野市尖石縄文考古館
【国宝指定日】2014.08.21
【説明】中ッ原遺跡から出土した縄文時代後期の立像土偶。縄文時代後期前半に盛行するハート形土偶の流れを引く土偶であるが、同時期の土偶に比べると格段に大型で、しかも内部が中空に作られている点、また顔面が仮面を装着したかのように表現されている点などの特色が指摘できる。

出典:国指定文化財等データベース一部抜粋

鑑賞ログ 2018年8月

東京国立博物館「縄文展」

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