国宝『平治物語絵詞(六波羅行幸巻)』
平治物語を題材とした絵巻物で、六波羅行幸巻の場は幽閉された二条天皇が清盛の六波羅邸に向け脱出する場面が描かれている。 本巻は延暦寺にあったものの残巻とみられ、松平不昧公の所有となり、松平家から東京国立博物館に寄贈された。
この「六波羅行幸巻」の他に、「三条殿夜討巻」がボストン美術館の所蔵、「信西巻」(重要文化財)が静嘉堂文庫の所蔵、「六波羅合戦巻」は断巻となっている。
この国宝を観るには
所蔵する東京国立博物館で、数年に1度程度は公開される。 他館への貸し出しもある。
公開履歴
2023/10/11~11/5 東京国立博物館「やまと絵」
2022/10/22~12/4 五島美術館「西行-語り継がれる漂泊の歌詠み」※展示期間未確認
2022/10/18~10/30 東京国立博物館 150周年「国宝 東京国立博物館のすべて」
2021/7/13~8/1 東京国立博物館 国宝室
2019/7/27~8/18 徳川美術館「合戦図」
2018/11/13~11/25 京都国立博物館「京のかたな」
2018/10/2~10/28 東京国立博物館「マルセル・デュシャンと日本美術」
2015/4/14~5/10 東京国立博物館 国宝室
2013/7/13~8/4 東京国立博物館「和様の書」
2012/4/17~5/27 東京国立博物館 国宝室
文化財指定データ
【台帳・管理ID】201-112
出典:国指定文化財等データベース一部抜粋
【指定番号】00109-00
【種別】絵画
【指定名称】紙本著色平治物語絵詞〈/(六波羅行幸巻)〉
【員数】1幅
【国】日本
【時代・年】鎌倉時代
【所有者】東京国立博物館
【国宝指定日】1955.02.02
鑑賞ログ
2018年1月
東京国立博物館「マルセル・デュシャンと日本美術展」
とてもきれいな状態で残っている。あわてて大騒ぎする武士の様子が何とも愛嬌があって、とても表情豊かに描かれている。
2018年11月
京都国立博物館「京のかたな展」
一か月前に東博で観た『平治物語絵巻』の続きが観られました。今回は、武士たちが手に刀など武器を取って逃げる牛車を追いかけるところ。 まさか続きが観られると思わなかったので、嬉しい驚き。