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鑑賞ログ|サントリー美術館「京都 醍醐寺-真言密教の宇宙」2018年9月訪問

国宝鑑賞ログ

京都 醍醐寺-真言密教の宇宙-

さっそく行ってまいりました、サントリー美術館の醍醐寺展。

前期に行くか後期に行くか悩みすぎて出した結論が・・・、メンバーズクラブ(年¥5,000)の入会
本人と同伴者1名が何度でも企画展に入場できるので、絶対お得!な制度でした。

入場すると、まずはポスターにもなっている如意輪観音様~!
それほど大きくなく腰から目の高さなので、360度グルグル回って鑑賞できます。
一番チャーミングだったのが、宝輪を人差し指でちょんと支えてる指のさま。
ただでさえアンニュイな如意輪観音様に、退廃的な雰囲気が盛られまくりです。

国宝は文書類が多めで、書画のたしなみがないわたくしには「ふーん」なエリアも多めでしたが、
大迫力(2mくらい?)の五大明王の掛け軸(国宝五大尊像)が並んで掛けてあったり、
(しかも、かなりワイルドなタッチ。赤をはじめ色も鮮やかなのでほんとに大迫力!)
重文ですが五大明王の仏像は、平安らしい品のいい肉付きとちょっとキャラクティブなところも。

明王コーナーの手前は、修法に使う本尊を集めたエリア。
願主の目的に合わせた修法を、仏画や仏像を本尊にして行っていたのだとか。
源氏物語に出てくる「何某の僧都に祈祷を~」はこういうのを使ってたのか、と。
あわせて、仏像や仏画のモデル?白地に線だけで書いた設計図みたいなのも展示していて面白かったです。

書籍や古文書はまだ見どころがつかめていないのですが、そんなわたくしでも感動したのが織田信長の黒印状。
「天下布武」が押してあります。あの大河ドラマとかで見るやつです。
同じく大河ドラマや教科書でもおなじみの、醍醐の花見の短冊なんかも。
この時代のものでは、俵屋宗達の屏風衝立が2点出ていたり、三宝院の障壁画もとても華やか。

さすがに長い歴史のある寺院なので、平安~近代まで幅広い展示でした。
後期は文殊渡海図が出るので、メンバーズクラブ大活用で行く予定です!
そのかわり、五大尊像や訶梨帝母像 (掛軸)、閻魔天像(掛軸)は前期のみなので要注意です。

この展覧会で観られる国宝

作品の後に※のついいているものは単独での国宝登録ではないので、醍醐寺文書聖教 69,378点などの1部と思われます

通期
国宝 木造薬師如来およ両脇侍像
国宝 木造虚空蔵菩薩立像
重文 如意輪観音坐像
国宝 醍醐寺縁起※巻替あり
重文 五大明王像

9/19~10/8
国宝 後冷泉天皇 綸旨※
国宝 後醍醐天皇宸翰 天長印信

9/19~10/15
国宝 大日経開題(弘法大師筆)
国宝 五重塔初重壁画(板絵著色 18面)2面出品のうち1面
国宝 五大尊像
国宝 訶梨帝母像 (絹本著色)
国宝 閻魔天像 (絹本著色)
国宝 焰魔天供記※
国宝 宋版一切経および経函(6102帖のうち1帖、604合のうち1合は後期も展示)※
国宝 三国祖師影※
国宝 厚双紙※
国宝 幻秘抄 巻3※
国宝 秘鈔 巻1※
国宝 秘鈔問答 巻13※
国宝 薄草子口決 巻1※
国宝 賢俊書状※
国宝 足利義持 自筆書状※
国宝 織田信長 黒印状※
国宝 秀吉不例北斗法次第※

10/3~10/15
国宝 狸毛筆奉献表(伝弘法大師筆)

10/10~10/22
国宝 崇徳天皇 綸旨

10/17~11/11
国宝 文殊渡海図(絹本著色)
国宝 処分状(理源大師筆)
国宝 五重塔 初重壁画(板絵著色 18面)2面出品のうち1面
国宝 普賢延命法略次※
国宝 普賢延命御修法差図※
国宝 転法輪法条々雑事※
国宝 転法輪法次第※
国宝 宋版一切経および経函(6102帖のうち1帖、604合のうち1合は前期から展示)※
国宝 理性院祖師像※
国宝 幻秘抄 巻4※
国宝 秘鈔 巻2※
国宝 秘鈔問答 巻14※
国宝 薄草子口決 巻20※
国宝 足利尊氏 自筆書状※
国宝 足利義満 御教書※

10/24~11/11
国宝 後宇多天皇宸翰 当流紹隆教誡

サントリー美術館 基本情報

WEB    https://www.suntory.co.jp/sma/
住所   港区赤坂9-7-4 東京ミッドタウン ガレリア3階
拝観時間 10:00~18:00、金土は~20:00(入館は30分前まで)
休館日  毎火曜日、展示替期間、年末年始
入館料  展示会による
割引   Webサイトに¥100クーポンあり
会員   メンバーズクラブ 1年間¥5,000で本人と同伴者1名が入館無料、他割引特典など
交通   都営大江戸線「六本木」直結、日比谷線「六本木」地下通路で約10分、千代田線「乃木坂」徒歩約7分
施設   カフェ、茶室「玄鳥庵」隈研吾デザインの立礼席と八畳の広間の組み合わせ
国宝   浮線綾螺鈿蒔絵手箱
イベント 月に2~3回「玄鳥庵」で点茶、トークイベント、キッズイベント
※訪問する時は最新の公式情報をご確認ください

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