情報|東京国立博物館「国宝室」2020年スケジュール

情報|東京国立博物館「国宝室」2020年スケジュール

国宝室とは

東京国立博物館本館の2階で、国宝が1点だけ展示される部屋です。 数週間~1ヶ月で展示替えがあり、東京国立博物館が所蔵、または寄託されている国宝から、年に14件が公開されます。 室の中央には椅子があり、落ち着いた雰囲気の中で国宝を鑑賞できる、貴重な空間です。

2020年スケジュール

お正月の松林図や、十六羅漢図のローテーションはおなじみですね。 珍しいところでは、高山寺の『華厳宗祖師絵伝』や、鳥取の豊乗寺『普賢菩薩像』はうれしいです。 今年は、春の花下遊楽図屏風や夏の納涼図など、この季節といえば!的なアイテムが少なめかもしれません。 それでも、夏の地獄草紙なんかは、人気でしょうね。

東京国立博物館 国宝室 2020年

松林図屏風 長谷川等伯筆 1/2~1/13

色々なスタイルで描く長谷川等伯ですが、本作は墨だけで描かれています。 息子の久蔵を亡くした頃に描いたという説もあります。

国宝『松林図屏風』

渓陰小築図 1/15~2/9[金地院/京都]

下のほうに水墨画を描き、上部には禅僧達が漢詩などを書く「詩画軸」の代表的な作品で、京都南禅寺の塔頭「金地院」に伝わったものです。

聖徳太子及天台高僧像 から「慧文大師像」2/11~2/24[一乗寺/兵庫]

平安時代頃に描かれた大型の掛軸で、天台宗の高僧像と童子形の聖徳太子像の10幅です。 いくつかの博物館に分かれて寄託されています。

十二天像 から「風天」2/26~3/8[西大寺/奈良]

十二天の全てが揃う日本最古の作例で、平安時代頃に描かれたものです。 東京・京都・奈良の国立博物館の3ヶ所に分けて、寄託されています。

十六羅漢像 から第二・第十四 3/10~4/5

元は滋賀県大津の聖衆来迎寺に伝来したもので、現存最古の十六羅漢図です。 平安時代に描かれ、唐の様式を汲んでいるので、風貌などは上品に表現されています。

国宝『十六羅漢図』

三宝絵詞 4/7~5/10

三宝絵詞とは、若くして出家した尊子内親王のために、源為憲が編纂した仏教説話集で、これは鎌倉時代に書写されたものです。 絵は失われています。

国宝『三宝絵詞』

十六羅漢像 から第二・第十四 5/12~6/14

3月に公開される十六羅漢が、巻を変えてまた登場です。 1月にも別の展示室で公開されているので、今年はヘビロテです。

寛平御時后宮歌合 伝宗尊親王筆 6/16~7/12

寛平元年(889年)頃に、宇多天皇の母后(皇太后)の「班子女王」の主催した歌合せの記録を、後世に書写した巻物です。 

国宝『寛平御時后宮歌合 伝宗尊親王筆』

地獄草紙 7/14~8/10

仏教で六道の1つとされる「地獄道」を描いた絵巻物です。 もとは後白河法皇の三十三間堂宝蔵にあったものだと考えられています。

国宝『地獄草紙』

華厳宗祖師絵伝 8/12~9/6[高山寺/京都]

新羅の華厳宗開祖「元暁」(げんぎょう)・「義湘」(ぎしょう)の伝記で、高僧伝では最初期のものです。 明恵上人の手跡といわれる「セリフ」のようなものが書かれており、世界初のマンガとの説もあります。

扇面法華経冊子 9/8~10/4

大阪の四天王寺に伝来した10帖の扇面法華経のうちの1帖です。 やまと絵が描かれ、金銀泥や箔で華やかに彩られた扇型の料紙に、法華経が書かれています。

国宝『扇面法華経冊子』

普賢菩薩像 10/6~11/1[豊乗寺/鳥取]

鳥取県の豊乗寺(ぶじょうじ)に伝わる平安時代の仏画で、白象の上に据えた蓮華座に坐す普賢菩薩を描いています。 公開の機会は、あまり多くありません。

秋萩帖 伝小野道風・伝藤原行成 11/3~11/29

色とりどりの装飾料紙を20枚つなげた巻物で、和歌や尺牘(漢詩の書状)が書かれています。 名筆家「三跡」のうちの2人が書いたものだと伝わります。

白氏詩巻 藤原行成筆 12/1~12/25

唐の詩人「白楽天」の詩集を、三跡ので書の世尊寺流の祖「藤原行成」が写したものです。 伏見天皇遺愛の品だったんだそうです。

国宝『白氏詩巻 藤原行成筆』

『松林図屏風』『地獄草紙』『扇面法華経冊子』『白紙詩集』は「研究情報アーカイブズ」のものを使用しています。

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