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情報|大阪市立美術館「日本国宝展」2025/4/26~6/15[大阪]

情報-博物館・美術館

日本国宝 展

土・日・祝は予約優先制なので、事前予約をお勧めします

今年2025年は大阪万博があるので、その連携企画で開催で大きな日本美術の展覧会が複数あります。 その中で国宝の数でNo.1なのがこちらの大阪市立美術館で、なんと130件の国宝が公開されます。 とは言っても何時行っても130件が揃っているわけではなく、特に劣化の心配がある絵画や書跡などは展示期間を設けて交互に公開されます。 このため、せっかく行ったのにお目当ての国宝が観られなかったなんていう事にもなりかねません。 

こちらのページでは、ジャンル別に展示期間の表を作ってみました。 あわせて、あくまでもここ10年ほどの管理人の感覚によるものですが、国宝公開のレア度「公開少なめ」「公開やや少なめ」のラベルと、定期的な公開情報等があるものにもラベルを付けています。 ここ数年は公開少なめでも、所縁の人物の遠忌があったり修理が終わったりで公開が頻繁になることもありますし、常時拝観可能でも公共交通では行きづらい場所だったり関西での公開は極まれといったケースもありますので、あくまでも参考程度にお考え下さい。

公開少なめ 5~10年レベルでしか公開されないもの
公開やや少なめ それよりもやや多いが公開が珍しいもの
年に〇度公開 定期的なご開帳があるものや、原則として年に1度は公開されるもの
所蔵館で常時公開 寺院や所蔵館で原則として常時公開されているもの

ラベル無し 1~3年単位で公開されそうなもの

国宝-絵画

国宝絵画はとても人気があってチラシにも多く使われますが、展示による劣化のリスクが高いので、ほとんどの作品が展示替えされます。 通期で展示される国宝が6件ありますが、その内5件は巻替えや頁替えで、期間が違えば観られる場面が替わります。 絵画に関しては、前期と後期で総入れ替えという事になりますね。 さらに2週間弱しか公開されない作品が11点ありますので、絵画好きの方はよくよく作戦を練ってください。

通期
国宝『十二天像』[京都国立博物館]※展示替えあり
国宝『六道絵』[聖衆来迎寺/滋賀]※展示替えあり8/16に数幅を公開・寄託先でも公開あり
国宝『十六羅漢像』[清凉寺/京都]
国宝『病草紙』[京都国立博物館]※展示替えあり
国宝『法然上人行状絵図』[知恩院/京都]※展示替えあり

1期(4/26~5/11)
国宝『障壁画(桜図)』長谷川久蔵筆[智積院/京都]※楓図は5/13~6/1智積院で常時公開
国宝『凍雲篩雪図』浦上玉堂筆[川端康成記念会]公開やや少なめ
国宝『鷹見泉石像』渡辺崋山筆[東京国立博物館]公開やや少なめ

1~2期(4/26~5/18)
国宝『洛中洛外図屏風(舟木本)』岩佐又兵衛筆[東京国立博物館]
国宝『動植綵絵』伊藤若冲筆[三の丸尚蔵館/東京]
国宝『絵因果経』[醍醐寺/京都]公開少なめ
国宝『孔雀明王像』[東京国立博物館]
国宝『平家納経』から「観普賢経」[厳島神社/広島]
国宝『金光明経(目無経)』[大阪市立美術館]2025年新国宝
国宝『信貴山縁起絵巻』[朝護孫子寺/奈良]年に1度里帰り展示
国宝『一遍上人絵伝(一遍聖絵)』[東京国立博物館]
国宝『竹斎読書図』筆[東京国立博物館]
国宝『瓢鮎図』如拙筆[妙心寺退蔵院/京都]
国宝『紅白芙蓉図』李迪筆[東京国立博物館]
国宝『玄奘三蔵絵(法相宗秘事絵詞)』[藤田美術館/大阪]年に1度以上公開
国宝『禅機図断簡 丹霞焼仏図』因陀羅筆[アーティゾン美術館/東京]

1~3期(4/26~5/25)
国宝『方丈障壁画』狩野永徳筆[聚光院/京都]
国宝『十便十宜図』池大雅・与謝蕪村筆[川端康成記念会]
国宝『灌頂大師像』[一乗寺/兵庫]
国宝『周茂叔愛蓮図』狩野正信筆[九州国立博物館]

2~3期(5/13~5/25)
国宝『夜色楼台図』与謝蕪村筆[個人蔵]公開期間が短め
国宝『雪松図屏風』円山応挙筆[三井記念美術館/東京]毎年冬に自館で公開
国宝『後鳥羽天皇像』[水無瀬神宮/大阪]公開やや少なめ

2~4期(5/13~6/1)
国宝『障壁画(楓図)』長谷川等伯筆[智積院/京都]※桜図は4/26~5/11智積院で常時公開

3~4期(5/20~6/1)
国宝『普賢菩薩像』[東京国立博物館]
国宝『随身庭騎絵巻』[大倉集古館/東京]
国宝『花園天皇像』豪信筆[長福寺/京都]公開やや少なめ

3~6期(5/20~6/15)
国宝『唐獅子図屏風』狩野永徳筆[三の丸尚蔵館/東京]
国宝『絵因果経』[東京芸術大学]
国宝『金光明経(目無経)』[京都国立博物館]公開やや少なめ
国宝『地獄草紙』[東京国立博物館]
国宝『粉河寺縁起絵巻』[粉河寺/和歌山]
国宝『禅機図断簡 寒山拾得図』因陀羅筆[東京国立博物館]
国宝『宮女図(伝桓野王図)』[個人蔵]公開やや少なめ
国宝『日月四季山水図屏風』[金剛寺/大阪]春秋に金剛寺で公開

4~5期(5/27~6/8)
国宝『天橋立図』雪舟筆[京都国立博物館]

4~6期(5/27~6/15)
国宝『四季山水図』雪舟筆[毛利博物館/山口]毎年秋に自館で公開
国宝『慧可断臂図』雪舟筆[斉年寺/愛知]公開やや少なめ
国宝『風俗図(松浦屏風)』[大和文華館/奈良]ほぼ毎年自館で公開
国宝『蓮池水禽図』俵屋宗達筆[京都国立博物館]
国宝『釈迦如来像(赤釈迦)』[神護寺/京都]毎年GWに神護寺で公開

5~6期(6/3~6/15)
国宝『燕子花図』尾形光琳筆[根津美術館/東京]毎年GW前後に自館で公開
国宝『普賢菩薩像』[豊乗寺/鳥取]
国宝『神護寺三像』3幅[神護寺/京都]毎年GWに2幅を神護寺で公開
国宝『雪中帰牧図』[大和文華館/奈良]

国宝-仏像・彫刻

彫刻は、鑑真和上像以外は全期間公開されます。 鑑真和上像は6/5~6/7に唐招提寺でご開帳がありますので、関西以外から遠征される方はそちらを狙うのもいいかもしれません。

通期
国宝『女神坐像』[東寺/京都]公開少なめ
国宝『家津御子大神』[熊野速玉大社/和歌山]
国宝『天蓋』附「天人」「鳳凰」「飾金具」[法隆寺金堂/奈良]※展示替えあり法隆寺で天蓋本体を常時公開
国宝『普賢菩薩騎象像』[大倉集古館/東京]
国宝『観音菩薩立像』[薬師寺東院堂/奈良]薬師寺で常時公開
国宝『四天王立像』「持国天像」[浄瑠璃寺/京都]4躯中2躯は浄瑠璃寺で常時公開
国宝『薬師如来坐像』[獅子窟寺/大阪]獅子窟寺で要事前申込
国宝『十一面観音立像』[道明寺/大阪]毎月18・25日にご開帳
国宝『薬師如来坐像』の「化仏」[新薬師寺/奈良]新薬師寺で常時公開

2~3期(5/13~5/25)
国宝『鑑真和上坐像』[唐招提寺/奈良]毎年6/5~7にご開帳

国宝-工芸品

※刀剣類は次の項でまとめています

工芸品も比較的展示期間が長めですが、半数以上は前後期のどちらかしか公開されません。 宝物館などで定期的に公開されるものもありますが、古神宝類などは数十点もある中から交互に公開されるので、今回公開されたものに次にいつ会えるかは分かりません。 公開が貴重なものでは、聖徳太子の御旗だったという伝説のある法隆寺の獅子狩文錦や、厳島神社の黒韋威胴丸も公開が少なめです。

通期
国宝『色絵雉香炉』仁清作[石川県立美術館]石川県立美術館で常時公開
国宝『若宮御料古神宝類』[春日大社/奈良]※展示替えあり年に数回は宝物殿で公開


国宝『熊野速玉大社 古神宝類』[熊野速玉大社/和歌山]※展示替えあり神宝館で常時数点を公開
国宝『金銀鍍透彫華籠』[神照寺/滋賀]要予約で拝観・寄託先でも公開あり
国宝『華原磬』[興福寺/奈良]興福寺宝物館で常時公開

1~2期(4/26~5/18)
国宝『舟橋蒔絵硯箱』本阿弥光悦作[東京国立博物館]
国宝『金銀鍍宝相華文経箱』[延暦寺/滋賀]
国宝『黒韋威胴丸』[厳島神社/広島]公開少なめ
国宝『菅公遺品』[道明寺天満宮/大阪]毎年梅祭り期間に宝物館開館

1~3期(4/26~5/25)
国宝『四騎獅子狩文錦』[法隆寺/奈良]公開少なめ
国宝『本宮御料古神宝類』から「蒔絵箏」[春日大社/奈良]年に数回は宝物殿で公開

3~6期(5/20~6/15)
国宝『八橋蒔絵螺鈿硯箱』尾形光琳作[東京国立博物館]
国宝『宝相華蒔絵経箱』[延暦寺/滋賀]
国宝『浮線綾螺鈿蒔絵手箱』[サントリー美術館/東京]
国宝『赤韋威鎧(兜・大袖付)』[岡山県立博物館]年に1度程度は自館で公開
国宝『青磁鳳凰耳花生(万声)』[和泉市久保惣記念美術館/大阪]
国宝『黒漆平文大刀拵』[鹿島神宮/茨城]

4~6期(5/27~6/15)
国宝『阿須賀神社伝来 古神宝類』から「松椿蒔絵手箱」[京都国立博物館]

国宝-刀剣

熱いファンが多い刀剣は、全て通期で公開されます。 四天王寺の2つの剣は公開が少なめで、金剛寺の三鈷剣もあまり多くはないかもしれません。 文化庁とふくやま美術館所有のものは、1~2年に1度は公開されると思います。 

通期
国宝『沃懸地獅子文毛抜形太刀』[春日大社/奈良]
国宝『太刀 銘 久国』[文化庁(国)]
国宝『太刀 銘 則房』[ふくやま美術館/広島]
国宝『太刀 銘 助包』[個人蔵]
国宝『太刀 銘 延吉』[刀剣博物館/東京]
国宝『丙子椒林剣』[四天王寺/大阪]公開少なめ
国宝『七星剣』[四天王寺/大阪]公開少なめ
国宝『剣 無銘(三鈷剣)』附「黒漆宝剣拵」[金剛寺/大阪]
国宝『短刀 無銘貞宗(名物 寺沢貞宗)』[文化庁]
国宝『短刀 銘 左筑州住(太閤左文字)』[ふくやま美術館/広島]

国宝-考古資料

考古資料は文化財の中では劣化の心配が少なく公開制限が緩いので、今回も大半が通期公開です。 半数ほどは所蔵館で常時公開されていますが、三井記念美術館と個人が所有する2つの墓誌は公開が少なめでしょうか。

通期
国宝『火焔形土器』[十日町市博物館]所蔵館で常時数点が公開
国宝『人物画像鏡』[隅田八幡神社/和歌山]東博で長期公開あり
国宝『藤ノ木古墳出土品』から「金銅鞍金具」[橿原考古学研究所]所蔵館で常時公開
国宝『金銅透彫鞍金具』[誉田八幡宮/大阪]毎週土曜PMに宝物館開館
国宝『船氏王後墓誌』[三井記念美術館/東京]公開少なめ
国宝『金銅威奈大村骨蔵器』[四天王寺/大阪]公開やや少なめ
国宝『宮地嶽古墳出土品』[宮地嶽神社/福岡]九州国立博物館で常時数点が公開
国宝『金銅石川年足墓誌』[個人蔵]公開少なめ

4/26~5/7
国宝『金印 漢委奴國王』[福岡市博物館]所蔵館で常時公開

1~3期(4/26~5/25)
国宝『袈裟襷文銅鐸』[神戸市立博物館]所蔵館で常時公開

3~5期(5/20~6/8)
国宝『土偶(縄文のビーナス)』[茅野市尖石縄文考古館/長野]所蔵館で常時公開

国宝-書跡・典籍・古文書

未見の国宝が観たい!となった時にハードルが高いのが書跡典籍や古文書で、絵画同様に劣化リスクがあるので公開期間が短く、絵画ほどの派手さがないからか公開の機会も少ないですが、今回はレア度の高いものや天下の名品といった作品が複数出ます。 ちなみに、今回の130件の国宝の中で管理人が未見なのは11件で、その内の6件が書跡典籍と待ちに待った公開なのです。

通期
国宝『紫紙金字金光明最勝王経』[奈良国立博物館]ほぼ毎年公開あり
国宝『智証大師関係文書典籍』[園城寺(三井寺)/滋賀]※展示替えあり

1~2期(4/26~5/18)

国宝『喪乱帖(原跡王羲之)』[皇居三の丸尚蔵館/東京]
国宝『大慧宗杲墨蹟(無相居士宛尺牘)』[東京国立博物館]
国宝『古今和歌集(高野切第二種)』[毛利博物館/山口]毎年秋に自館で公開
国宝『本能寺切』伝藤原行成筆[本能寺/京都]公開やや少なめ
国宝『古今和歌集序』[大倉集古館]
国宝『一品経懐紙』[京都国立博物館]
国宝『三体白氏詩巻』小野道風筆[正木美術館/大阪]公開少なめ
国宝『延喜式神名帳』[金剛寺/大阪]公開やや少なめ
国宝『説文木部残巻』[武田科学振興財団]公開少なめ
国宝『観心寺縁起資財帳』[観心寺/大阪]公開やや少なめ
国宝『後鳥羽天皇宸翰御手印置文』[水無瀬神宮/大阪]公開やや少なめ
国宝『泉涌寺勧縁疏』俊芿筆[泉涌寺/京都]公開少なめ

1~2期(4/26~5/18)5~6期(6/3~6/15)
国宝『芦手絵和漢朗詠抄』[京都国立博物館]

3~4期(5/20~6/1)
国宝『藤原佐理筆詩懐紙』[香川県立ミュージアム]ほぼ毎年自館で公開
国宝『古今和歌集(高野切第一種)』[高知城歴史博物館/高知]毎年始に自館で公開

3~6期(5/20~6/15)
国宝『法華経(久能寺経)』[鉄舟寺/静岡]
国宝『圜悟克勤墨蹟 与虎丘紹隆印可状(流れ圜悟)』[東京国立博物館]
国宝『虚堂智愚墨蹟 法語(破れ虚堂)』[東京国立博物館]
国宝『無準師範墨跡 山門疏(勧縁疏)』 [五島美術館/東京]
国宝『手鑑 藻塩草』[京都国立博物館]
国宝『雲紙本和漢朗詠集』[三の丸尚蔵館/東京]2024年新国宝
国宝『古今和歌集(本阿弥切本)』[京都国立博物館]
国宝『白氏詩巻』藤原行成筆[正木美術館/大阪]公開少なめ
国宝『延喜式』[金剛寺/大阪]公開少なめ
国宝『毛詩鄭箋残巻』[大念佛寺/大阪]公開少なめ

5~6期(6/3~6/15)
国宝『古今集(高野切第三種)』[前田育徳会]公開少なめ
国宝『歌仙歌合』[和泉市久保惣記念美術館/大阪]

展覧会 概要

※この展覧会は、土・日・祝は予約優先制です

日程:2025/4/26~6/15
休館:月曜日(4/28と5/5は開館)
時間:9:30~17:00(入館は30分前まで)
夜間:土曜と5/3・4は19時まで
料金:一般¥2,400、高大生¥1,700、小中生¥500

大阪市立美術館 公式サイト
日本国宝展 特設サイト

大阪市立美術館
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